【センバツ】大阪桐蔭・川本晴大投手が決勝101年ぶりの15Kでセンバツ制覇、2年生怪物エース

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甲子園球場で行われた第98回選抜高校野球大会は決勝戦が行われ、智弁学園(奈良)との激闘を7-3で制した大阪桐蔭(大阪)が、4年ぶり5度目のセンバツ優勝を果たした。春夏通算では史上2校目となる10度目の日本一。そのマウンドは、背番号10の2年生左腕・川本晴大投手が立っていた。9回150球を投げ抜き、毎回の15奪三振を記録。決勝戦での9イニング15奪三振は101年ぶりとなる大記録となる。春夏を通じて決勝戦10戦10勝という「不敗神話」を、16歳の新怪物が完結させた。

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101年ぶりの奪三振ショー、桑田真澄、藤浪晋太郎を超える「2年生の衝撃」

「最後は直球で空振り三振で終わりたい(スポーツ報知)。」前日の宣言を、川本晴大投手は最高の形で現実のものとした。4点リードの9回裏、2死一塁。150球目に投じた146キロの内角低めクロスファイヤー。打者のバットが空を切った瞬間、192センチの長身がマウンドで跳ねた。「三振で終わりたいと思っていました。うれしすぎてやばかったです(スポーツニッポン)。ガッツポーズも覚えていません(スポーツ報知)。」歓喜の輪の中で、頭を真っ白にしながら左手を突き上げた。

この日の投球は、初回から3者連続空振り三振という圧倒的な立ち上がりを見せると、その後も球威は衰えず、9回を投げ切っての15奪三振を記録した。1925年の森本茂投手(松山商)以来、実に101年ぶりの最多タイ記録だ。2年生投手が決勝で毎回奪三振を記録して勝利するのは学制改革後初であり、1984年に桑田真澄(PL学園)が、2012年に藤浪晋太郎(大阪桐蔭)が、共に記録した14奪三振を上回った。

6回に同じ2年生の4番・逢坂悠誠選手に同点ソロを浴び、高校初被弾を喫したものの、「(次は)直球で三振を取りたい」と強気な姿勢を崩さず、直後にギアを上げ直し、粘りの150球、自己採点を問われると「100点です」と満面の笑みを浮かべた。

西谷監督との出会いとから、大阪桐蔭に進むことを決めて

埼玉・飯能市出身の川本晴大投手が大阪桐蔭に憧れたのは、小学3年生の時。根尾昂(中日)らを擁した2018年の春夏連覇をテレビで見て、「この高校に行く」と両親に宣言した。それから父・真大さん(37)との猛練習が始まり、私服はすべて大阪桐蔭カラーのえんじ色で揃えるほどだった。中学2年の秋、チームの練習に西谷浩一監督(56)が訪れた際、驚きのあまり発した第一声は「本物ですか?」だったという。西谷監督は当時を振り返り、「本物です、と答えました。まだ声変わりしていない、かわいい声だった」と目を細める。

川本投手は体重わずか2300グラムほどの未熟児で生まれたが、両親は「心を強く持ってほしい」と願って野球を始めさせた。中学時代には侍ジャパンU15日本代表のエースとして世界一に輝き、全国の強豪校から誘いを受けながらも、迷うことなく憧れのえんじ色のユニフォームに袖を通した。西谷監督は、決勝のマウンドへ送り出す際に「見下すぐらいで投げてこい」と激励し、期待に応えた教え子の姿に、「しっかり魂込めて投げてくれた」と惜しみない賛辞と共に、出会った頃からの成長を振り返った。

エースをブルペンに釘付けにした快投

この日の決勝戦は、今秋ドラフト上位候補のエース・吉岡貫介投手をブルペンに待機させたまま終わった。西谷監督は継投を考えていたが、「相手ベンチ、バッターも嫌がってる感じがあったので。これぐらいなら投げられるという思いでいきました」と、川本投手の球威にすべてを託した。エースの吉岡投手も、「自分が投げたくてずっと待っていたんですけど、川本があそこまでいいピッチングをしてくれたら何も言うことはない」と、後輩の成長に脱帽した。

川本投手にとっては、中学時代のU-15日本代表で共に戦った智弁学園の太田蓮選手(2年)との対決も、この日のモチベーションの一つだった。決勝前にイメージしていた「最後は太田で終わりたい」というシーンこそ実現しなかったが、最後まで攻めの姿勢を貫いた投球は、同校の2年生としては初となる優勝投手の栄誉にふさわしいものだった。

続く2年生怪物エースのセンバツ連覇

2024年には健大高崎の石垣元気投手と佐藤龍月投手の2年生怪物コンビがセンバツを制し、昨年も同じく2年生の横浜・織田翔希投手が主戦となってセンバツを制した。今年も川本投手という2年生怪物エースの快投で全国制覇を成し遂げた。

石垣投手はドラフト1位で指名されており、織田投手も今年のドラフト会議で1位指名は確実な状況、そして川本投手も192cmから投げられる威力あるストレートと、曲がりが大きく鋭さもある変化球を持ち、来年のドラフト1位指名はこの投球で約束されたものだろう。しかしこれだけのスケールを持つ選手を、今度はMLB勢が指を加えて見ているとは思えない。また、大阪桐蔭は1,2年で圧倒的な力を見せた投手が3年生になってやや伸び悩むケースもあり、あと2年間をどのように成長していくかに注目したい。

【川本 晴大】 プロフィール

  • 氏名: 川本晴大(かわもと・はると)
  • 所属: 大阪桐蔭高校(2年)
  • 出身: 埼玉県(飯能市出身・東京城南ボーイズ出身)
  • ポジション: 投手
  • 投打: 左投左打
  • 身長・体重: 192cm、95kg
  • 主な特徴や実績: 2026年選抜大会優勝投手。決勝戦で101年ぶりとなる9イニング15奪三振を記録。190センチを超える長身から放たれる最速151キロの直球とスライダーが武器。中学時代にU-15日本代表で世界一。好きなタレントは錦鯉。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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