春季高校野球神奈川県大会は12日、横須賀スタジアムなどで3回戦が行われ、センバツに出場した横浜高が生田を10-0の6回コールドで下し、初戦を突破した。この試合では今春入学したばかりの背番号17・畠山颯志外野手(1年=明石ボーイズ)が「5番・右翼」で公式戦デビューを飾ると、先制の2点適時打を含む2安打5打点の大暴れ。昨夏のU15アジア選手権で準優勝を経験した「世代最高峰の二刀流」が、早くもその力を見せた。
衝撃の3打数2安打5打点、公式戦初打席で示した「勝負強さ」と先輩の助言
畠山颯志選手はこの日、両チーム無得点の3回、2死満塁という絶好の先制機で回ってきた第2打席。相手投手の直球を完璧に捉えると、打球は鋭くセンター前へと抜けていった。これが自身にとってもチームにとっても貴重な先制の2点適時打。さらに5回には犠飛、6回にはコールド勝ちを決定づける右翼線への2点適時二塁打を放ち、終わってみれば1年生離れした勝負強さで5つの打点を積み上げた。
畠山選手は「やっぱり初めての公式戦だったので緊張していたんですけど、先輩たち、特に織田さんに優しく声をかけていただいて、そこが一番試合に集中できたきっかけかなと思います。1年生らしく思い切っていけと言われ、気持ちが吹っ切れて試合に集中できました。」と、エース・織田翔希投手(3年)ら上級生からの激励に感謝した。1週間前に右足首を捻挫した不安を微塵も感じさせないスイングは、名門のクリーンアップに座るにふさわしい鋭さを見せていた。
村田監督も絶賛、ロッテ3位・奥村頼人に重ねる「二刀流」の系譜
畠山選手の魅力は打撃だけではない。182センチ78キロの恵まれた体躯から投げ下ろされる直球は、1年生にして既に最速138キロを計測。中学時代には侍ジャパンU15日本代表でも投手、一塁、外野をこなす万能ぶりを発揮してきた。村田浩明監督(39)は、この若き才能に対し、昨秋ロッテから3位指名を受けたOBの名を挙げて期待を寄せた。
村田浩明監督:「奥村頼人(現ロッテ)じゃないですけど、投手としてもかなり能力が高いと思っているので、大事に育てながら。投げても打ってもやる子。よくやってくれました。勝ち気な性格なのがいい。選抜で負けて“俺がやってやるんだ”という1年生がゴロゴロいる。また良い刺激が入ってくる。」と期待を寄せる。
「小学生の頃から夢見ていたプロ野球選手や甲子園という場所に、一番の近道だと思ったので横浜高校を選びました(日刊スポーツ)。」と語る畠山選手。投打の両面で高い意識を持つ「奥村頼人2世」の台頭は、エース織田投手を擁する投手陣にとっても、打撃陣にとっても、これ以上ない相乗効果をもたらしている。
「一戦全力」で狙う神奈川連覇、夏へのリベンジを誓う
横浜高校にとってこの春は正念場となっている。センバツ大会では初戦で敗れ、チーム「一戦全力」のスローガンで戦う。
畠山選手は「監督がチームの勝利のためにと言ってくださるなら、どちらでも(投打)いける準備はしています。どんな形でも勝利に貢献したいです(日刊スポーツ)。」と話す。154キロ右腕・織田翔希と、センバツでも素晴らしい投球を見せた2年生の小林 鉄三郎投手、そしてスーパー1年生・畠山颯志選手と、各学年を代表する投手が並ぶ層の厚さで、全国の頂点を目指す。
【畠山 颯志】 プロフィール
- 氏名: 畠山颯志
- 所属: 横浜高校(1年)
- 出身: 兵庫県(明石ボーイズ出身)
- ポジション: 外野手、投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 182cm、78kg
- 主な特徴や実績: 2025年U15日本代表。最速138キロを誇る本格派左腕であり、鋭いスイングで長打を量産する二刀流。2026年春季神奈川大会の生田戦で公式戦デビューし、2安打5打点の衝撃的な活躍を見せた。将来のドラフト候補として期待される。












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