東京六大学野球連盟の慶応義塾大学で4番を務めた常松広太郎外野手(4年・慶応湘南藤沢)が、横浜市内の同大日吉キャンパスで記者会見を行い、米大リーグ・シカゴ・カブスとマイナー契約を結んだことを正式に発表した。就職最難関とされる米金融大手「ゴールドマン・サックス」の内定を辞退しての挑戦。TOEIC満点の頭脳と恵まれた体格を持つ異色のスラッガーは、「I think this ticket will be my dream ticket(これは私にとって夢へのチケットになると思う)」と流暢な英語で決意を語った。
「人生で一番体力を投下できる時期」夢への決断
安定したエリート街道か、険しい夢の道か。常松広太郎選手は後者を選んだ。父からは「GS(ゴールドマン・サックス)行って、いい車乗って、いい家に住んで、いい生活が待っていると思うよ」と心配されたというが、迷いはなかった。「自分の人生の中で一番体力が投下できる20代という期間に、一番大きな挑戦をしたいなというふうに思いました(日刊スポーツ)。」
カブスの施設を視察し、「ここで野球をやるんだなって、ワクワクしています(スポニチ)。」と心は躍った。契約内容は非公表だが、背番号は「26」に決定。3月上旬までに渡米し、キャンプ地に入る。
内定先GSの“神対応”に感謝、「改めて好きになった」
この決断を下すにあたり、常松選手は内定先のゴールドマン・サックスを訪問し、率直な思いを伝えた。すると返ってきたのは、「全力で頑張ってこいと、全員が背中を押してくださるような言葉(スポーツ報知)。」だったという。
この対応に「改めてGSのことが好きになったし、この会社に行こうと思った自分の過去の決断も良かったなと思っています(スポーツ報知)。」と感謝。ビジネスの世界で培われるはずだった情熱を、すべて白球に注ぎ込む。
TOEIC990点&秘密兵器「ケロケ」でメジャー目指す
小学4年から6年までニューヨーク州で過ごした帰国子女で、英語力はTOEIC990点の満点。コミュニケーションに不安はないが、中南米選手が多いマイナーリーグを見据え、スペイン語のスラング挨拶「ケロケ」も習得。「これを使って仲良くしていきたい(中日スポーツ)。」と笑顔を見せた。
目標は壮大だ。「オールスターに出場して、アーロン・ジャッジ選手とホームランダービーで戦うこと(日刊スポーツ)。」そして「とりあえず5年後(中日スポーツ)。」のメジャー昇格を見据える。慶大の主砲が、ウォール街ではなくメジャーのフィールドでビッグドリームを掴む。
打撃もバットもまだ波があるが、豪快なスイングは間違いなく魅力で、東京六大学では3年春と4年春秋の3季のみの出場で、特に4年の春秋で4本塁打を放っており、打率も.281、.279と低くない。外野の守備などまだやることはあるが、その実力と成長力で夢を掴んで欲しい。
常松広太郎 プロフィール
- 氏名: 常松 広太郎(つねまつ・こうたろう)
- 所属: 慶応義塾大学(4年) → シカゴ・カブス(マイナー契約)
- 出身: 米国ニューヨーク州(慶応湘南藤沢高校卒)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 185cm、89kg
- 主な特徴や実績: 慶大の4番打者。TOEIC満点。ゴールドマン・サックスの内定を辞退しメジャー挑戦。背番号26。好きな言葉は「粗にして野だが卑ではない」。












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