プロ野球の新人研修会が東京都内のホテルで行われ、12球団のルーキー121人が一堂に会した。DeNAドラフト1位の度会隆輝選手は、藤川球児氏の講演の中で「天才的なバッター」と紹介された。
天才
藤川球児氏の講演の後の質疑応答で「どんなバッターが嫌か」という質問に、「度会くんは天才的なバッターだから・・・」と天才バッターのたとえに度会隆輝選手の名前が出てきて、度会選手は選手の中で顔を見合わせて驚きの表情を浮かべていた。
研修後には「うわ、マジか。俺出た、みたいな。すごくうれしかったです。光栄でした」と喜びを表し、父が「対戦したピッチャーの中で一番速く感じた。分かっていても当たらない、と父がいつも話していました」という藤川投手に認知してもらえていた事の感謝した。
中日のドラフト2位・津田啓史選手は、横浜高校時代に二遊間を組んだ度会選手と再会し、「全然変わってませんね。むしろもっと明るくなっちゃんじゃないかと思いましたよ」と話した。そして、「僕よりも彼のほうが上でした」と高校時代を振り返り、昨年のドラフト会議でも中日が、ドラフト1位で度会選手を指名した事も踏まえつつ、「自分との勝負。意識することなく、まずは自分を出すこと。しっかり活躍していきます」と話した。
昨年のドラフト会議では東都リーグの7投手がドラフト1位指名をされ、この日は再会した選手もいるが、巨人のドラフト1位・西舘勇陽投手(中央大)は、阪神ドラフト1位の下村海翔投手と言葉を交わした。
大学3年春のリーグ戦では、中央大、青山学院大、日大が勝ち点で並び、三つ巴の最下位決定プレーオフが行われ、青学大との試合で下村投手が6回無失点、西舘投手が2点リードの7回から登板すると同点に追いつかれ、9回に勝ち越しを許した試合があった。これにより中央大は最下位となって入れ替え戦に回ったが、西舘選手は「僕のせいで負けた。すみません」と泣き崩れたという。
巨人と阪神のドラフト1位という運命的な形となった二人だが、西舘投手は「まず投げ合うために自分が1軍に上がらないといけない」と話し、昨年阪神に6勝18敗と大きく負け越した巨人のエースとして、下村投手にリベンジすることを誓った。
北海道日本ハムの細野晴希投手、中日の草加勝投手、東京ヤクルトの西舘昂汰投手、埼玉西武の武内夏暉投手、そして広島の常広羽也斗投手が、今年からどのような活躍を見せ、どのようなプロ野球選手になっていくのか、見守りたい。




コメント