東北楽天・松井裕樹投手が5回4安打6奪三振、開幕ローテ入り確実に

松井裕樹

 東北楽天の松井裕樹投手が千葉ロッテとのオープン戦で5回無失点と好投し、開幕ローテーション入りを確定させた。高校卒ルーキーながら、ドラフト会議で5球団が競合した投手で、その評価に1年目から応えることになりそうだ。

 

プロで花咲くチェンジアップ

 松井裕樹投手は初回こそ三振は無かったものの、2回先頭打者のクルーズ選手からチェンジアップで三振を奪うと2アウトから江村選手もチェンジアップで三振に斬る。4回には2アウト1,3塁のピンチとなったものの、細谷選手に3球続けてチェンジアップを投げて三球三振、5回も荻野貴司選手からチェンジアップで三振を奪った。松井投手といえばスライダーだが、この日はスライダーでの三振は1つでチェンジアップが光った形となった。

 高校2年の時に1試合22奪三振を記録したものの準々決勝では夏の暑さと連投の疲れのために敗れた。3年生での夏制覇に向けて投球の幅を広げようと取り組んだのがチェンジアップだったが、それを生かせずに3年生の夏は甲子園に出場する事ができなかった。そのチェンジアップがプロで花開く事になった。

 

開幕ローテ入り確定

 ストレートも147km/hを記録し、これでオープン戦は巨人戦の2イニングパーフェクトに続き、7回を無失点8奪三振となった。四死球も1つしか与えていない。佐藤コーチは「松井は2番手じゃないの」と話すと、星野監督も「今日の内容なら則本の次、塩見といい勝負」と話し、昨年15勝で新人王の則本昂大投手に続く投手とランク付けした。

 また星野監督は「うまく仕上がっている。想像以上」と話すと、「打たれて欲しいような、欲しくないような」とこれまで無失点と好調すぎる松井投手に、オープン戦の内にプロの洗礼を浴びせて欲しいという要望も口にした。松井投手は開幕ローテーション入りを確定させたといってよい。4月1日の本拠地開幕戦の登板が噂されている。同じく怪物左腕としてプロ入りした菊池雄星投手の登板の可能性があると言い、見ごたえのある左腕対決となりそうだ。

 田中将大投手の穴は大きいが、その穴を埋めるべく登場した松井裕樹投手に大きな期待が高まる。

 

 3球勝負しか、松井裕の頭になかった。5回1死。大嶺翔を、ベース手前でワンバウンドする宝刀スライダーで空振り三振。荻野貴は外角低めに沈むチェンジアップで仕留めた。2者連続の3球三振で締めくくった。「ゼロに抑えている以上、いいアピールができていると思う」。跳ねるように一塁ベンチへ戻った。

 4回2死一、三塁、初めて得点圏に走者を背負うと、細谷を大胆に3球連続チェンジアップで空振り三振。「何本ヒットを打たれてもゼロに抑えれば勝てる。勝つためにゼロという数字を並べていきたい」。予定より1イニング長い5回まで投げ4安打零封。右打者を9人そろえたロッテ打線から三振を6つ奪い“プロ初勝利”も手にした。

 自身の卒業式や都内で行われた12球団の新人研修会のため3日間チームを離れたが、なんの問題もなかった。直球は自己最速にあと2キロの147キロを計測。指揮官は「仕上がっているというと大人の扱いだけど、それぐらいのレベル。想像以上」と脱帽した。

  2試合連続の零封で開幕ローテーション入りは確実となり、星野監督からは「順調過ぎて怖い。俺は気が小さいからな」と冗談も出た。さらに指揮官は、「則本の次に来るやろ。塩見といい勝負しとる」とローテーションの2番手候補を明言した。開幕投手は昨季15勝の則本が本命で、佐藤投手コーチは「(松井裕は)西武の2戦目でもいいし、(2カード目の)頭でもいい」と示唆。西武が左投手に弱いことから開幕2戦目となる29日の西武戦(西武ドーム)での起用も有力で、西武・菊池との「雄」「裕」対決が実現する。また、2カード目の頭となれば4月1日の本拠地開幕・オリックス戦。ここでは、吉田一、東明との新人対決の可能性もあり、期待は高まるばかりだ。


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