松井裕樹投手が1000万円増で契約更改、1年目を振り返る

松井裕樹

 2013年のドラフト会議で指名され、1年間をルーキーイヤーとして戦ってきた新人も初めての契約更改を行っている。昨年のドラフトの目玉、松井裕樹投手はこの日契約更改に臨み1000万円アップの年俸1500万円でサインした。

4勝8敗

 松井裕樹投手の1年目の成績は次の通り。

試合

本塁打 四死球 三振 失点 自責点 防御率
27 4 8 1 116 91 2 75 126 52 49 3.80

 

 松井裕樹投手はキャンプ、オープン戦で実力を見せると星野監督も高校卒1年目のルーキーを開幕ローテーションに抜擢し、4月2日のオリックス戦で初先発し、順風満帆のスタートと思われた。

 しかし初先発の試合で6回3失点で敗戦投手になると3連敗を喫し、四死球で崩れる事もマスコミなどに指摘されると、過剰に意識するようになり、埼玉西武戦では5回途中まで8つの四球を与えて5失点で降板し、2軍に降格している。

 2軍ではリリーフとして登板しながら短いイニングを抑える事で再び自信をつけると再び1軍に昇格し、7月2日のオリックス戦でリリーフで初勝利を記録した。

 その後は中継ぎとして登板を重ねるが、8月には再び先発に戻ると、福岡ソフトバンクを相手に7回を4安打2失点に抑えて先発として初勝利となる2勝目を挙げると、その後は先発として登板し、4勝8敗の成績を収めた。

 

1年間を乗り切る

 高校卒ながら開幕ローテーション入りしながらも3連敗、四死球を過剰に意識するような時期もあり、一つ間違えばイップスで下手をしたら投げられなくなる可能性もあったくらい、追い込まれた時もあったのではないかと思う。それでも2軍で徐々に取り戻し、最後は先発として安定した投球を見せるようになった事は、4勝という数字は物足りないにしても本当に良かった。

 116回を投げて75四死球は多いものの、126奪三振とイニング数を上回る奪三振は、やはり松井投手の真骨頂と言える。高校時代の勢いのある荒々しいフォームはやや大人しくなったが、1年間を投げ続けるプロ野球で全力投球を続けていたら故障の可能性が高まる。もっと基礎となる体力を付けて、8割9割の力で勝負できる体は必要になるだろう。

 

高校生ルーキー

 高校生投手を1年目から使う難しさを知った1年だった。松井投手は高校3年時は苦しんだとはいえ、18Uワールドカップの決勝のアメリカ戦でも好投するなど、精神的には強い投手だったと思う。それでもドラフト1位、開幕ローテーション、というプレッシャーには、まだ心と体がついていけなかった。

 やはり高校生投手は、段階を踏んで挙げていった方が良いのではないかと感じた。

 来年は同じく東北楽天の安楽智大投手、そして埼玉西武の高橋光成投手などが同じ立ち位置となる。二人とも故障後の復活がまだできていない事から、開幕ローテーション入りを期待する声は大きくはならないだろうが、段階を踏んでエースとして育ってほしい。二人とも大谷翔平投手や藤浪晋太郎投手クラスになる素質をもっているから。

 「最初はうまくいかなかったけど、後半は先発で回れた。評価をしていただき感謝しています。(年俸は)貯金します」


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