東北楽天ドラフト1位・安楽智大投手が仮契約、背番号は近日発表

東北楽天ドラフトニュース

 最速157km/hの速球を投げ、18Uでキューバを完封し高校NO1投手として今年のドラフトで注目された安楽智大投手が、ドラフト1位指名された東北楽天と契約金1億円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。

ここまで考えている子は初めて

 安楽智大投手はドラフト時のインタビューで、しっかりとした受け答えをしたことが非常に印象的だったが、この日も仮契約の会見で、

 「将来性にかけられていると思ったら成長が止まる。1年目、2年目だからいいやではだめ。いつクビを切られるのかわからない中で1日1日が勝負」

 と話した。そして開幕ローテーションについて「夢ではなく目標。1年目から1軍で勝利を挙げたい。胸に秘めた数字はある」と話した。

 この日、安楽投手と交渉を行い会見にも立ち会った長島スカウト副部長も「20年近く選手を見ているけど、ここまで考えている子は初めて。しっかりしすぎ」と感想を述べた。

 

24勝0敗を越えたい

 また安楽投手は東北楽天の先輩で、24勝0敗を記録した田中将大投手について憧れを口にしたものの、「いつまでもあこがれでは駄目。やるからには田中さんもライバル。24勝は成し遂げられない数字だと思われているが、超えたい」と話した。

 安楽投手は球速では田中将大投手を上回り、体格や高校2年時までの実績はほぼ互角と言え、素材としては互角とみてよい。ただし田中投手は、高校3年時も夏に準優勝しながら成長し、プロ入り後も1年1年常に成長をして、7年目の2013年に24勝0敗という数字を打ち立てた。

 安楽投手も高いポテンシャルをプロでさらに伸ばす事が出来るかどうかという事になる。

 

自分を出して

 安楽投手は昨年秋に右肘を故障し、それから復活を目指したものの、まだ復活はできていない。しかしこの会見に2日前の練習では夏の愛媛3回戦以来のキャッチャーを座らせてのピッチング練習を行い、「145、146km/hが出ていた。」と話した。故障からの復活も順調そうだ。

 故障ともう一つ気になるのが、会見やインタビューが完成しすぎている感じがする点で、スカウト副部長も言うように、しっかりしすぎている面がある。

 もっと自分の内の感情を出してもいいのではないかと思うが、これもまだ18歳ながらセンバツ準優勝、772球、18Uでキューバ完封、故障による挫折、敗退そして恩師の死とさまざまな事を経験したからなのかもしれない。

 上甲監督の約束はここまでで終わった。ここからは自分で約束を考え、自分と約束をしてプロで大投手になる。

  「いつまでもあこがれでは駄目。(プロで)やるからには田中さんもライバル。24勝は成し遂げられない数字だと思われているが、超えたい」

 両親とともに臨んだ入団交渉。短髪の学生服姿の18歳は、契約金1億円と書かれた統一契約書を見た時の心境を聞かれ「びっくりしました」とはにかんだような笑みを浮かべた。だが、初々しい高校生らしさを見せたのはそこまで。「自分で将来性を買われていると思うと成長が止まる。1年目だから(活躍できなくて)いいとは思っていない」と言うと「1年目から開幕ローテーションを目指したい」「1年でも1日でも早く楽天のエースになりたい」、さらには「日本で1番は安楽だと誰もに認められるような投手になりたい」と強気な発言を連発した。

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