北海道日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎選手がプロ始動

北海道日本ハムルーキーニュース

北海道日本ハム・清宮幸太郎がいよいよ動き出した。この日は新人合同自主トレの初日として、座学などを挟みながら、トレーニング、キャッチボール、ティー打撃などの全体メニューをこなし、午後には自主的にロングティー、夕方には室内練習場で打撃練習を行った。

8時間越え

新人合同自主トレの初日は、初のプロとしての練習という事もあり、周囲に大勢にファンや関係者が見る中で行われるなどルーキーにとってはいろいろな面で非常に疲れる。その中で清宮選手は「いつもこれくらい打っているので別にって感じです」と、全体練習終了後の午後に、ドラフト4位の同世代・難波侑平選手を誘って、ロングティーで89スイング、それでも足りず室内練習場に移って17:40まで打撃の練習を行った。

この日も40社121人のマスコミに、約500人のファンが集まった。見守っていた岩舘学スカウトは「難波が壊れてしまわないか心配」と、慣れない環境で一緒に練習に誘われていた難波選手を心配するほどだった。

ロングティーでは89スイングで、推定120mクラスのサク越えを6本見せ、見ていた小学生たちから歓声が上がった。視察していた栗山監督も「能力的には問題ない」と評価し、アリゾナで行われる1軍キャンプスタートについても示唆するなど、1日目から周囲を巻き込む練習となった。

注目される中で練習をしたりプレーをすることにすでに慣れており、どんな状態でも自分の力を出すことができる清宮選手、いきなり1軍キャンプに参加して、プロ野球で活躍している選手達の中に入っても、臆せずに自分のペースで練習をすることができそうだ。この点がやはりすごいと感じる。北海道日本ハムはルーキーは基本的に2軍キャンプスタートだが、1軍キャンプに参加しても問題ないだろう。清宮選手の場合は国内でやるよりも、アリゾナに行った方がマイペースでできるかもしれない。

2017ドラフト指名選手

居残り練習が始まったのは午後3時35分。先輩選手も自主トレで遠慮して、立ち入っていない整備された内野グラウンドでのロングティーを球団に申請し、難波とともにバットを抱えて足を踏み入れた。自主トレ初日から8時間超えの練習は、この日の7球団の新人合同自主トレの中でも最長。しかも練習に妥協がない。柵越えを6本放った清宮は「(室内だと)どれくらいパワーを出しているのか分からないから」と平然と言った。

日が沈み、辺りが真っ暗になった鎌ケ谷に鋭いスイングの風切り音が響いた。締めて251振。それでも清宮は、涼しい顔で言い切った。

 「いつもこれくらい打っているので、別にという感じです」

 遡(さかのぼ)ること約8時間。午前9時過ぎのスタジアムには40社121人の報道陣が集まっていた。内野スタンドが無料開放されたこの日は約500人の観客が詰めかけ、球場内ではユニホームやタオルなど「清宮グッズ」も販売されたが、初練習は前日の降雨の影響で室内練習場に変更。ファンの目が届かないところで“清宮劇場”の幕は開いた。

首脳陣の心もつかんだ。午前中のティー打撃を遠目から見つめた栗山監督は「振ることに関しての力の大きさはある」と絶賛。早実OBの荒木2軍監督も「元気そうにスタートしていた」とホッとした表情を浮かべた。指揮官は2月17日にキャンプ地・沖縄で1、2軍を交えた紅白戦を行うと新人7選手に伝え「そこで全員が全力のプレーができる準備をしてほしい。そこからが勝負」とアピールを期待した。

 この日はスタッフ会議が行われた。春季キャンプの1、2軍振り分けには「(清宮は)どちらがいいのかもう少し考える」と指揮官。明言は避けたものの1軍スタートが濃厚で、1軍1次キャンプ地の米アリゾナでは対外試合も予定しており、米国実戦デビューの可能性が高まった。

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