巨人のドラフト3位ルーキー、山城京平投手(22=亜大)が、開幕ローテーション入りを決定づける圧巻の投球を披露した。12日、福岡ソフトバンクホークスとのオープン戦に先発した左腕は、昨季日本一の強力打線を相手に5回3安打無失点と完璧に封じ込めた。これで今春の実戦は4試合に登板し、計10回2/3を投げていまだ無失点。同じく快投を続けるドラフト1位の竹丸和幸投手(24=鷺宮製作所)と共に、球団では実に64年ぶりとなる「新人投手2人による開幕ローテ入り」という歴史的快挙が現実味を帯びてきた。
山川穂高選手をツーシームで翻弄!同郷対決で見せたマウンド度胸
この日のハイライトは、同じ沖縄県出身の強打者、山川穂高選手との対決だった。2回、無死一塁の場面で迎えた最初の対戦。山城京平投手は「ちょっと意識した(スポーツニッポン)。」と語りながらも、逃げることなく真っ向勝負を挑んだ。140キロ台中盤の力ある直球を見せ球に、勝負球として選択したのは鋭く沈むツーシーム。山川選手のバットに空を切らせ、見事な空振り三振を奪ってみせた。続く4回の第2打席でも、タイミングを外して右飛に打ち取るなど、大砲を完璧に封じ込めた。
山城投手は試合後、「自信になりますし、試合を重ねていくことで悪いとこも出てくると思うのでまた次の試合に向けてやりたい(スポーツニッポン)。」と、謙虚ながらも確かな手応えを口にした。
内海コーチアドバイスで軸足の意識を徹底
試合中の冷静な自己修正と、コーチからの的確な助言があった。試合前のブルペンでは制球が定まらず、初回も四球を与えるなど不安な立ち上がりだった。しかし、イニング間に内海哲也投手コーチから「軸足に体重が乗っていない」との指摘を受け、左足で「けんけん」をしてキャッチボールを行うなど、瞬時に感覚を修正。2回以降は無四球と見違えるような投球を見せた。
内海コーチとは二人三脚でフォームの改善に取り組んできた。山城投手にとって、元巨人のエース左腕である内海コーチの存在は大きい。左足を意識した修正能力の高さは、長いシーズンを戦い抜くうえで大きな武器となる。
竹丸和幸投手と歩む64年ぶりの歴史的快挙への道
巨人の歴史を振り返ると、新人2投手が同時に開幕ローテーション入りを果たしたのは、1962年の城之内邦雄氏と柴田勲氏まで遡る。今回の山城投手の好投により、10日に5回無失点と快投したドラフト1位の竹丸和幸投手との「ダブル新人ローテ」が現実の指標となってきた。今春のキャンプから常に共に行動してきた二人。山城投手は2学年上の竹丸投手に対し、「竹丸さんのほうが全然凄い。」と敬意を払い続けてきたが、数字上は全く引けを取っていない。
東都大学リーグの名門・亜細亜大では1年春からベンチ入りし、4年春には最優秀防御率のタイトルも獲得した。侍ジャパン大学代表にも選ばれ、日米大学野球5戦5勝の最強チームの一員として活躍した。特に戦国東都で揉まれたタフな精神力と技術は、プロの舞台でも通用することを示し、阿部慎之助監督も、「いい悩みが一つ増えた。」と嬉しい悲鳴を挙げる。
左腕投手の補強を目指した2025年のドラフト会議は、1位・竹丸投手、3位・山城投手と明確に補強ポイントを埋める指名を行った巨人、その答えが明確に出されるシーズンがいよいよ始まる。2人の即戦力左腕は、お釣りがくるほどの活躍を見せてくれそうだ。
【山城 京平】 プロフィール
- 氏名: 山城京平(やましろ・きょうへい)
- 所属: 読売ジャイアンツ(ドラフト3位・1年目)
- 出身: 沖縄県(亜細亜大学卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 175cm、78kg
- 主な特徴や実績: 亜細亜大時代に4年春の最優秀防御率。最速149キロの直球と、打者の手元で鋭く沈むツーシームが最大の武器。オープン戦・実戦4試合で10回2/3を連続無失点と、圧倒的な安定感を見せる期待のルーキー左腕。









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