【ルーキー】巨人のドラフト1位・竹丸和幸投手が開幕投手決定、巨人64年ぶりの快挙

巨人ルーキーニュース

巨人の2026年シーズンは、期待のドラフト1位左腕の1球から始まる。阿部慎之助監督(46)は16日、3月27日の阪神との開幕戦(東京ドーム)の先発マウンドを、ルーキーの竹丸和幸投手(24=鷺宮製作所)に託すことを明言した。巨人で新人が開幕投手を務めるのは、1962年の「エースのジョー」こと城之内邦雄氏以来、実に64年ぶり3人目の快挙。ドラフト制導入以降(1965年〜)では球団初の出来事となる。昨季の覇者・阪神を相手に、13イニング連続無失点を続ける驚異のルーキーが、球団史上初となる「新人開幕投手による勝利」を目指して運命のマウンドに立つ。

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山崎伊織投手の離脱で巡ってきた大役、「察していた」ポーカーフェースの決意

抜擢の背景には、エース候補の離脱という緊急事態があった。今春のキャンプから開幕投手の最有力とされていた昨季11勝の山崎伊織投手が、右肩のコンディション不良により戦列を離れることが発表された。チームに衝撃が走るなか、阿部監督が下した決断は、実戦5試合で一打も得点を許していない竹丸和幸投手への白羽の矢だった。

竹丸投手は14日、東京ドームでの練習後に監督室へ呼ばれた。山崎投手の離脱を耳にしていただけに、「呼ばれた時に、ちょっと察していました(日刊スポーツ)」と、かすかな緊張感を抱きつつ扉を開けたという。阿部監督から「開幕行くぞ。思い切ってやってくれ」と告げられると、「頑張ります」と短く、しかし力強く返答した。目標としていた「開幕ローテーション入り」を大きく超える大役に、周囲は驚きの声を上げたが、本人は至って冷静だ。「勝ち負けに関しては運もあるので、あんまりこだわりすぎず。できることはしっかり(日刊スポーツ)」と、新人らしからぬポーカーフェースを崩さず、静かに闘志を燃やしている。

中学時代は3番手投手、「マウンドの手前から」投げた悔しさをバネに

巨人の2026年の柱になることを指名された竹丸投手だが、その野球人生は決してエリート街道ではなかった。中学時代はチームの3番手投手に過ぎず、球威も制球も同級生に大きく劣っていた。練習試合などでは監督の指示により、通常のプレート位置ではなく、マウンドから2メートルも手前から打者に投げるよう命じられる屈辱も味わった。「絶対にプロで、この場所から投げてやる」という悔しさが成長のベースとなった。

崇徳高、城西大を経て鷺宮製作所に入社。鳴り物入りで進んだわけではなかった。それでも社会人野球で徹底的に体を鍛え上げ、最速151キロの直球とキレのあるカットボール、カーブを操る即戦力左腕へと変貌を遂げた。大学時代まで一度もチームのエースを経験したことがなかった男が、プロ入り1年目で名門・ジャイアンツの開幕投手として指名されるまで成長を遂げた。内海哲也投手コーチも「打たれていないですから」とその実力を認め、大舞台での飛躍に期待を寄せている。

宿敵・阪神との開幕戦、元トラファンの父に贈る「球団初の白星」

開幕戦の相手は、昨季8勝17敗と大きく負け越した宿敵・阪神だ。広島県出身の竹丸投手だが、父が大の阪神ファンで、自身も幼少期から阪神を応援していたという。ドラフト指名時には、阪神の主砲・佐藤輝明選手との対戦を熱望していたが、それが最高の舞台で実現することになる。父に開幕投手の決定を知らせた際、返ってきたのは「そうか」という一言だけだったが、応援してくれるかどうかについては聞けず、「そのはずですよね。しなきゃダメですよね(日刊スポーツ)」と笑い、父の目の前で「虎狩り」を達成することを誓った。

巨人で新人開幕投手を務めた城之内氏(1962年)、伊藤芳明氏(1959年)ともに、その一戦で勝利投手にはなれていない。竹丸投手が勝てば、球団史上初めて新人が開幕戦で白星となる。阿部監督は「26年は新しいジャイアンツをつくる。フレッシュな力で嫌な印象を植え付けたい(スポーツニッポン)」と、データの少ないルーキーの力を最大限に活かす構えだ。62年に城之内氏が新人ながら24勝を挙げ「エースのジョー」と呼ばれたように、竹丸投手にとってもこの1戦が伝説の始まりとなる可能性を秘めている。

昨年の都市対抗野球で踏んだ東京ドームのマウンドを、今度はGIANTSのユニフォームで踏みしめる。「まだ開幕戦どうこうという心境ではない。まずは次のオープン戦に向けて(スポーツニッポン)」と話し、持ち前の平常心を貫く竹丸投手、内海投手のような堂々たる左のエースの雰囲気を持っている。

2026年3月27日、東京ドームの超満員のファンの前で、背番号15がどんな投球を見せるのか。ドラフト1位の竹丸和幸投手と、3位の山城京平投手というフレッシュな左腕コンビが、阿部巨人の逆襲を象徴する存在となろうとしている。

【竹丸 和幸】 プロフィール

  • 氏名: 竹丸和幸(たけまる・かずゆき)
  • 所属: 読売ジャイアンツ(ドラフト1位・1年目)
  • 出身: 広島県(崇徳高-城西大-鷺宮製作所卒)
  • ポジション: 投手
  • 投打: 左投左打
  • 身長・体重: 179cm、76kg
  • 主な特徴や実績: 球団では64年ぶりとなる新人開幕投手。最速151キロの直球と、キレのあるカットボール、カーブを操る本格派左腕。社会人時代に急成長し、即戦力として期待される。オープン戦・実戦5試合で計13イニング連続無失点という圧倒的な安定感。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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