阪神、一昨年のドラフト2位・北條史也選手と昨年のドラフト2位・横田慎太郎選手に期待高まる

阪神ルーキーニュース

 阪神の昨年のドラフト2位・横田慎太郎選手と一昨年のドラフト2位・北條史也選手が安芸の2軍キャンプ地で素質の片鱗を見せ始めている。内野、外野で阪神の将来を担う選手となりそうだ。

 

130mバックスクリーン弾

 昨年のドラフト2位・横田慎太郎選手は発熱でキャンプ序盤は休んでいたものの、この日はフリー打撃を行うと42スイングで7本のサク越えを見せ、バックスクリーンの打順表示部分に直撃させる推定130m弾も記録した。

 この日は吉田2軍コーチを打者にしたフリー打撃だったが、左から繰り出されるホームランは、視察していた黒田ヘッドコーチや掛布DC、それに佐野統括スカウト、平田スカウト、吉野スカウトの目を釘付けにした。掛布DCは「粗さはあるけどあれだけ飛ばせるのは魅力。ドラフト2位だからね」と評価した。

 横田選手の獲得を担当した九州地区担当の田中スカウトは「自分が入って20年、1年目でバックスクリーンに当てた選手なんて見たことがない」と会心の笑みを見せた。スカウトにとってプロ1年目のキャンプでどんな評価を受けるのかは非常に気になる所だろうが、これだけの評価を得られたことで、田中スカウトにとっても自信になるだろう。

 その後行われたシート打撃では4打席でノーヒットに終わり「プロの球に反応できなかった、実戦で打てなければ意味がない」と話した横田選手だが、期待がしぼむ事はない。

 

北條史也選手は先輩の貫録

 昨年のキャンプではこの日の横田選手のように注目を集めていた北條史也選手、同じ年のドラフト1位・藤浪晋太郎投手が1年目から10勝という大活躍を見せたことで大きな差をつけられてしまう。しかし、この日はシート打撃で4打数4安打と大暴れを見せていた。

 2012年の夏の甲子園で4本塁打を放ち、大砲候補としてドラフト2位で指名された北条選手だったが身長は176cmと大きくなく、この日も「センターに強い打球を打ち返すことだけを心掛けています。自分の打球は飛ばない」と話し、長距離よりは中距離打者として成長を見せているようだ。

 この日も第1打席、第2打席をレフト前に転がし、第3打席は内野安打、第4打席はセンター前にライナーで運びすべて単打だった。昨年は将来の4番候補として期待され苦しんだ時期もあった。しかし北条選手は自分をしっかりと見つめ、高校時とは別のスタイル1軍に登場することになりそうだ。

 

阪神のドラフト2位

 他球団がドラフト2位で即戦力投手を中心に指名する中、阪神のドラフト2位は2010年から将来性の高い高校生選手を指名する方針になっている。これまで一二三慎太選手、歳内宏明投手、北條史也選手、そして横田慎太郎選手を指名している。将来性を見越してということもあり答えが出るのはもう少し時間がかかるかもしれないが、この方針が間違ってなかったと言わせるために、北条選手、横田選手には期待がかかる。阪神の内野と外野で中心選手として活躍して欲しい。

 

  3度の本塁打王を獲得したミスタータイガースも思わずうなった。掛布チルドレン、北條が今キャンプ初のシート打撃で乱れ打ちだ。沖縄から黒田ヘッドコーチ、中村GMが視察に訪れた実戦形式で4打数4安打。ヒットパレードで猛アピールした。

 「いつも通り声を出してやった。結果よりも今までやって来た形を崩さないことを意識していました」

 気温14度の安芸タイガース球場に訪れた500人の観客が目撃者だ。正午すぎからスタートした実戦形式の練習。1、2打席目は連続して左前に運び、3打席目も遊撃内野安打。見せ場は4打席目だった。左腕、島本のフォークにうまく対応し、低いライナー性の打球を中前に運んだ。打ち出の小づちのようにHマークを点灯させる昨年のドラフト2位の姿に掛布DCは思わず手を叩いていた。

 高校時代は長距離砲のイメージが強いが、「センターに強い打球を打ち返すことだけを心掛けています。自分の打球は飛ばない」ときっぱり。4安打にも満足せず、室内ではマシン相手に居残りのバント特訓。昨季のドラフト2位が掛布塾で開眼しつつある。

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