東北楽天・大塚尚仁投手、129km/h速球で2回3奪三振パーフェクト

東北楽天球団ニュース

 東北楽天で2012年のドラフト3位・大塚尚仁投手が、紅白戦で2回を投げて3奪三振パーフェクト投球を見せ、若手左腕投手陣の中で一歩飛び出した形となった。

 

藤浪晋太郎投手、大谷翔平選手とメンバー

 大塚尚仁投手は九州学院高校のエースとして3年生の春に甲子園に出場した。初戦は女満別高校を6安打10奪三振でシャットアウトして勝利すると、2回戦では1回戦で大谷翔平の花巻東を下して勝ちあがってきた大阪桐蔭と対戦する。藤浪晋太郎投手と投げ合い、8安打5奪三振5失点で3-5で敗れたものの、左サイドからのキレの良い速球はプロ注目となった。

 夏は甲子園出場はならなかったがノーヒットノーランを記録するなど評価され、18Uワールドカップには大谷翔平選手、藤浪晋太郎投手などと共に日本代表に選ばれた。初戦のカナダ戦では4回途中からリリーフ登板すると8回までをノーヒットに抑える好投を見せた。しかし9回2死から同点2ランホームランを浴びた悔しい投球となった。

 

129km/h

 大塚投手の最速は143km/hだが、左サイドからクローズにステップして横からの角度をさらにつけて投げる投球スタイルが特徴で、左打者には背中の方から外角に大きく遠ざかっていくストレートとスライダーを、右打者にはインコースに差し込まれてくるストレートと投げる。

 この日も左の枡田選手が「凄く外角が遠く感じた」と話した。星野監督も「自分の球でどうやって打ち取るか、工夫して投げている」と評価している。

 東北楽天には先発となった辛島航投手を初め、2012年ドラフト1位の森雄大投手、2013年ドラフト1位の松井裕樹投手など、若手左腕投手をそろえ競争状態になっている。大塚投手はリリーフとしての登板が多くなりそうだが、まずは開幕1軍に向けて一つ抜き出た感じだ。他の左腕投手も後に続き、田中将大投手の穴を左腕投手陣で埋められるような活躍を期待したい。

 

  「ボールを低めに集めてコースを突くことがテーマだった。追い込んでから際どいコースに投げることができました」。白組の2番手で3回から登板。サイド気味のスリークオーターから切れのある直球を投げ込み、2イニングを完全投球。奪った3三振は全て見逃しだ。自身最速は143キロだが、この日は129キロだった。なぜ、速くない直球に打者は手が出ないのか。その秘密は、捕手方向に踏み出す右足にあった。

 軸足の左足の位置に対し、右足は一塁側に1足分インステップしていた。そこからクロスファイアで投げ込んでくる。左打者は背中から球が来ることになり、右打者への内角球もより鋭角的な角度になる。「自分の球でどうやって打ち取るか、工夫して投げている」と星野監督。球を受けた正捕手の嶋も「右肩が開かず腕も遅れる。打者は打ちにくい」と評した。

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