阪神の藤川球児監督が、ドラフト1位指名の立石正広内野手(22=創価大)と、2位指名の谷端将伍内野手(21=日本大)について、来春の沖縄キャンプで主力組中心の「宜野座」からスタートさせる方針を明らかにした。大学球界で実績十分な即戦力スラッガー二人が、初日からハイレベルな環境でプロの第一歩を踏み出す。
藤川監督「大学もしっかりやっている」、即戦力への信頼
藤川監督は24日、新人選手のキャンプ振り分けについて言及。「立石、谷端に関しては、宜野座スタートで行く予定です。コンディション次第で。大学もしっかりやってきていますから(スポニチ)。」と、立石正広選手と谷端将伍選手の1軍抜擢を明言した。
近本光司選手や森下翔太選手ら主力が集う宜野座キャンプ。様々な視線と言葉が飛び交い、特にOBの親切によるアドバイスによって惑わされる事も少なくない。ルーキーにとっては最初に乗り越えるべき、そして非常に高いプロの壁であるが、指揮官は「宜野座キャンプで大勢のメディア、OB諸氏、ファンの方がいる中で、磨ける選手と、違うところでじっくり2週間2クールぐらい磨いた状態で来た方が安定するだろうというのはこちらで見越して振り分けます(日刊スポーツ)。」と説明し、二人の実力とメンタリティを高く評価しての抜擢であることを説明した。
小谷野チーフコーチに「預ける」、右の大砲育成へ
育成プランも明確だ。立石選手、谷端選手ともに強打が売りの右打者であることから、「チーフの小谷野とともにやってもらいたい。小谷野がやっぱり右バッターをしっかり育ててきていますから、しっかり見守ることのできるコーチです(スポニチ)。」と、小谷野栄一打撃チーフコーチに指導を託す考えを示した。立石選手の大学の先輩でもある名コーチの下、英才教育が施される。
「2.11」紅白戦でデビューへ、他新人も続々合流予定
実戦デビューの青写真も描かれている。「新人選手に関しては2・11(スポニチ)。」と、2月11日に行われる紅白戦での起用を示唆。ここでは育成枠のルーキー・山崎照英選手らとの対戦も組まれる可能性がある。
また、ドラフト3位の岡城快生選手(筑波大)や5位の能登嵩都投手(オイシックス)についても、「岡城に関しても、第2、第3クールのところで来てもらうっていう。能登もそう(日刊スポーツ)。」と、キャンプ途中からの宜野座合流を思い描いた。
「選手は2月の15(日)までに、仕上げて、実戦でやっていかなければ、厳しいでしょうね(日刊スポーツ)。」と、既存戦力との入れ替えも示唆した藤川監督。ルーキーも当然のように生き残りをかけた激しい競争の中に飛び込む。ルーキーたちがどのような輝きを見せるか注目だ。
立石正広 プロフィール
- 氏名: 立石 正広(たていし・まさひろ)
- 所属: 創価大学(22歳) → 阪神タイガース(ドラフト1位)
- 出身: 山口県(高川学園高校卒)
- ポジション: 内野手(三塁手・二塁手)
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 3球団競合の末に入団した世代No.1スラッガー。広角に長打を放つパワーが魅力。
谷端将伍 プロフィール
- 氏名: 谷端 将伍(たにはた・しょうご)
- 所属: 日本大学(21歳) → 阪神タイガース(ドラフト2位)
- 出身: 石川県(星稜高校卒)
- ポジション: 内野手(三塁手)
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 東都大学野球リーグで2季連続首位打者を獲得した安打製造機。勝負強さが光る右の巧打者。









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