侍ジャパン社会人代表を振り返る

関谷亮太, 遠藤一星, 倉本寿彦

 アジア大会を戦った侍ジャパン社会人代表、今年や来年のドラフト候補も揃い、経験豊かなベテランとの融合で挑んだものの、2大会連続で銅メダルに終わった。

中国戦はコールド

 台湾に敗れ中国との3位決定戦に回った侍ジャパン社会人代表は、敗戦のショックからか3回まで得点を奪えず、かなり厳しい雰囲気が漂った。しかし先発した関谷亮太選手が初回こそピンチを招いたものの、6回まで2安打2奪三振と打たせて取る投球でリズムを作ると、4回に1点、5回に2点と打線もペースをつかみ、6回には四球も絡めて5安打で5点を奪うなど7回10-0でコールドで勝利を挙げた。

 ベテランのJR東日本・松本晃選手が3安打1打点、同じく富士重工のベテランで4番を打った林稔幸選手が2安打3打点と活躍を見せた。

 

打撃力を

 国内リーグの主力級を集めた韓国や、アメリカマイナーリーグや国内プロリーグでプレーする選手を集めた台湾に対し、実力では差があったかもしれない。しかしその中でも好調の関谷亮太投手が先発していたらどうなっていたのか、という思いはある。関谷投手は昨年の日米大学野球でもエースとしてメジャー予備軍のアメリカを相手に好投しており、来年はドラフトの目玉も一人となりそうだ。

 問題は打力で、社会人野球はどちらかというとプロ野球よりも思い切り振る選手が多いように感じる。韓国や台湾の打者も思い切りのよいスイングには定評があるが、やはりメジャーからも声がかかりそうな韓国プロ野球の選手に比べると、日本の社会人の打者は、ベテランといえども粗さが目立つ。

 また若い選手はプロに進んでしまうという事情があるものの、大学で活躍してきた選手もたくさんいるだろうし、若手で主軸を打つような選手が出てほしかった。

 今年のドラフト候補では遠藤一星選手、倉本寿彦選手が1番、3番を打ち、JX-ENEOSの石川駿選手が下位打線を打った。日本製紙石巻の伊東亮大選手は代打などで出場したが、主軸のベテランを脅かすような活躍はできなかった。

 時代は違うのかもしれないが、かつては落合選手や門田選手など、社会人出身のスラッガーがプロ野球でも活躍した。しかし今は社会人選手というと、守備力の高い遊撃手や捕手や、足の速い外野手などが中心になっている。社会人でホームランを打てる選手の育成を期待したい。


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