2年生、3年生の夏の山形大会決勝でホームランを放つなど通算53本塁打を打った山形中央の大泉周也選手が、新日鐵住金鹿島からプロ入りを目指す。
プロへのモチベーション
大泉周也選手は、2年生夏の山形大会決勝でホームランを放つものの、鶴岡東に8-10で敗れ、また昨年夏も山が大会決勝でホームランを放ったが、日大山形に3-16で敗れて甲子園出場はできなかった。高校通算53本塁打を記録したものの、プロ志望届は提出せず、「レベルの高いところでやりたかった。東京ドームで本塁打を打って、全国に名をとどろかせたい」と話し、社会人野球の新日鐵住金鹿島に進むことを決めた。
昨年のドラフト以降、プロ入りへのモチベーションが高くなった。山形で戦った鶴岡東の吉住晴斗投手が、福岡ソフトバンクにドラフト1位で指名されたからだ。吉住投手は山形では注目される投手で、大泉投手もピッチングマシンを170キロの設定して打撃練習をし、攻略の練習をしてきたライバルだった。そのライバルがドラフト1位でプロ入りし、やり取りしているLINEでは「早く勝負しよう」とメッセージをもらって「よりプロに入りたい気持ちが強くなった」と話す。
フルスイング
大泉選手は1月からチームに合流し、2月の宮崎キャンプにも帯同した。中島監督からは「どんな球もフルスイングしなさい」と指導され、大砲として育てられている。「飛ばすことには自信を持ってやれている。1年目からレギュラーを奪って、社会人に行ってよかったと思えるようにしたい。この3年間にかける。大きく成長したい」と話し、3年後のドラフトでの指名を目指す。
昨年のドラフトでは、スラッガー候補として注目された選手の一人、東北では盛岡大付の植田拓選手(バイタルネット)、いわき光洋の園部佳太選手(専修大)と並んで注目された。3選手についてはこれからも注目を続けたい。
目標は3年後のプロ入り。高校時代のライバル、吉住のソフトバンク入りが大きなモチベーションだ。ピッチングマシンを170キロに設定してまで攻略に執念を燃やしてきた、一番負けたくなかった相手だった。
そのライバルがドラフト1位で指名された。LINEで「早く勝負しよう」と“挑戦状”を送られ、「よりプロに入りたい気持ちが強くなった」と大泉。高校時代は公式戦で2度対戦し本塁打はなし。プロの舞台で雪辱を果たす。
コメント