トヨタ自動車のドラフト1位候補・栗林良吏投手「1位でいくつもり」も「考えずに」

社会人野球ドラフトニュース 2020年ドラフトニュース

トヨタ自動車の153キロ右腕・栗林良吏投手は、「できれはではなく、1位で行くつもりでやっていきたい。」と話したが、「それを考えずにやりたい」と付け加えた。

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チームの勝利優先

栗林良吏投手は、名城大時代も150キロ前後の速球と、得意のスライダーを武器に、リーグ戦では通算32勝を挙げるなど無双の投球をし、ドラフト注目投手だった。

しかし、2017年の明治神宮大会・九州共立大戦で8回を投げて12安打7失点、奪三振も8つを記録したが、神宮球場に集結したプロのスカウトへアピールする気持ちが悪い方向に出てしまう。全国の舞台で失点を重ねた試合の印象がなんとくなく残っており、2018年のドラフト会議では、プロ志望届を提出したものの指名漏れとなった。

それでも栗林投手はトヨタ自動車で1年目から力を見せた。都市対抗では三菱自動車岡崎戦で7回途中2安打7奪三振無失点、最速152キロを記録した。決勝のJFE東日本戦では3回3安打2失点で降板をしてしまったが、秋の日本選手権では初戦で9回4安打13奪三振で完封勝利を挙げると、三菱日立パワーシステムズ戦でも6回6安打9奪三振無失点の投球を見せている。

そしてウインターリーグでは社会人野球選抜チームの抑えとして、プロ若手チームなど抑えきり、見事にチームを優勝に導いている。

今年は集大成の投球になるはずだったが、新型コロナウイルスの影響により登板機会がここまでことごとく失われている。しかし、「体幹トレーニングなど家の中でできることだけをやっていた。全体練習再開後は、すぐブルペンにも入っている。」と話し、「球の回転数は上がっている。ホップ成分も含めて、計測した数字を見ると上がっている。球速、制球はまだだけど、質は良くなっている。1カ月間、体幹を続けた成果なので、いい自粛期間になったのかなと思う」と充実感を見せている。

7月からいよいよ対外試合が始まり、プロのスカウトも大挙して訪れる事になる。大学時代に注目された時を、「たくさん期待されて、それに応えたい気持ちが強かった。スカウトが来たら、いいところを見せようとばかり考えていた。結果的に良くない方に行ってしまった」と反省し、「アピールしたいから練習する感じでもない。結果を出さないといけない時に結果を出せるのかという不安はあったけど、スカウトの前でいいところを見せられるか、成長したところを見せられるかという不安はない。大学の時はプロを意識して失敗している。同じ失敗を繰り返さないように、チームの柱として回るために練習している」と話した。

「今年もどんな時でも試合をつくることがアピールポイント。大学の時は打ち込まれることもあったが、去年はある程度つくれた。続けたい」と話し、スタンドへのアピールよりも、試合を作ることに集中をする。

そして、「できればではなく、1位で行くつもりでやっていきたい。本当はそれを前面に出して、記者の方や周りの方に言うのが話題的にも理想だろうけど、できれば考えずにやりたい。都市対抗優勝を目指して、チームの勝利だけを考えた結果、プロに行けたらいい」と話した。

名門・トヨタ自動車のエースとしてのピッチングが見せられれば、秋のドラフト会議でも、プロ球団がエースとしての期待をして1位指名をすることになる。

2024年度-社会人投手のドラフト候補リスト
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
トヨタ自動車のドラフト候補選手の動画とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
―今年は大事なドラフト解禁イヤー。なのに、練習も試合もできず、アピールの機会がない
 「アピールしたいから練習する感じでもない。結果を出さないといけない時に結果を出せるのかという不安はあったけど、スカウトの前でいいところを見せられるか、成長したところを見せられるかという不安はない」
 ―あくまでチームの勝利が優先?
 「今年はそれがテーマ。大学の時はプロを意識して失敗している。同じ失敗を繰り返さないように、チームの柱として回るために練習している」
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