都市対抗野球東海地区2次予選では、今年限りで事実上の廃部となる三菱重工名古屋が、第6代表トーナメントの1回戦でJR東海に敗れ、終戦した。
三菱パワー、神戸・高砂に統合
三菱重工関係の社会人野球部は、三菱重工名古屋、三菱重工神戸・高砂、三菱重工広島、三菱パワーの4つのチームがあるが、来年から、横浜(三菱パワー)、神戸・高砂の2拠点に統合することを発表していた。
この日の東海地区2次予選の第6代表トーナメント1回戦は、敗れれば予選敗退が決まる試合だったが、JR東海との試合に0-3で完封負けした。これで今年の社会人野球のすべての公式戦が終了し、三菱重工名古屋野球部の歴史に幕が下りた。
渡辺監督は「最後はドームで終わりたかったが、結果が全て。ただ、日本一愛されるチーム、という目標をかかげる中、僕自身は本当に良いチームだと感じていた。勝たせられなくて申し訳ない」と話した。
多くの選手は横浜と神戸・高砂に移り野球を続けるが、34歳でチームを引っ張った吉田承太主将は、今年で引退をする。「本当の意味で終わったんだなと思い、気持ちの整理がまだつかない」と話し、「最後の整列の時にスタンドを見上げて、あらためてたくさんの人に応援してもらっていたのだと思った。皆さんの力で、日本一愛されるチームにさせてもらった。本当に感謝してもしきれない」と涙を見せた。
三菱重工野球部からは、ソフトバンクの本多雄一選手、巨人などで活躍した高木勇人投手、また2018年には勝野昌慶投手が中日にドラフト3位で指名されている。
歴史のある社会人の名門チームがまた一つ消えたが、新しく参入したチームの躍進も見られる。社会人野球も変わる時なのだろうと思いたい。
選手の半数近くは統合先のチームなどで野球を続けるが、吉田承太主将(34)=関東学院大=ら引退する選手も少なくない。「本当の意味で終わったんだなと思い、気持ちの整理がまだつかない」と吉田。「最後の整列の時にスタンドを見上げて、あらためてたくさんの人に応援してもらっていたのだと思った。皆さんの力で、日本一愛されるチームにさせてもらった。本当に感謝してもしきれない」と目を真っ赤にして謝辞を述べた。
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