チームが再編され、新たにスタートする三菱重工Westがこの日、始動した。
投手として全部が良い
三菱重工神戸・高砂を中心に、三菱重工広島、名古屋などの選手が加わり、三菱重工Westが始動した。
最速149キロを記録する左腕の森翔平投手は「アピールをするより、試合に勝たないと意味がない。僕が投げて、チームが勝つ。結果がアピールにつながると思う」と話した。昨年は都市対抗近畿2次予選で2試合に先発するも、共に1点差で敗れてチームとしての本戦出場を逃した。
NTT西日本の補強選手として本戦に出場し、2回戦のHonda鈴鹿戦で先発するも1回2/３で6安打、自責点2で降板する不甲斐ない投球となった。「実力のなさを感じました。ストレートの質、回転数、角度、もう一段階上げてきたい。まだいけると思っていないので、頑張ります」と話し、現在2200回転のストレートの質を磨いて、まずは社会人野球で勝てる投手になることを目指す。
それでも森投手の評価は高い。昨年の時点でドラフト上位候補に挙げているスカウトも多い。チームのヘッドコーチに就任した元プロの小田幸平コーチは「森を筆頭にレベルアップさせたい。めっちゃ期待してます。性格も良いし、投手として全部が良い。だからプロも注目している」と評価する。
今年、スタートからチームの大黒柱として活躍し、夏前にはプロに行けるという自信を持てるようになりたい。
またチームでは、151キロ右腕の八木彬投手も注目される。八木投手は和歌山県から八戸学院光星、東北福祉大でプレーし、三菱重工名古屋に入った。1年目の昨年は新型コロナの影響もあり試合でアピールは少なかったものの、ウェートトレーニングなどで体重が87kgから95kgに増え、急速も147キロから151キロになった。
「僕の売りは力強い真っすぐと、三振を取れるフォーク。ここぞという場面で三振を取ります」と話し、「プロへ行けるように先発、エースとして試合に投げられるように。まずはそこからと思っています」と、プロ志望を明らかにした。
キレのある球を投げる投手として、高校、大学でもそれぞれ高い評価を受けてきた投手で、今年は、151キロまで伸ばした球速でどんな投球をみせるのか注目したい。
関大4年時に神宮大会で準優勝した経験もある森は、「僕が投げていったらチームも勝っていく。結果がアピールにつながる。アピールしていくより勝たないと意味がない」とまず主力としての責務を果たす。武器とする直球は昨秋の時点で最高2200回転。昨年7月の阪神とのプロアマ交流戦でも4回無安打と好投も、NTT西日本の補強選手として出場した昨秋の都市対抗大会では、先発した2回戦のホンダ鈴鹿戦で1回2／3を6安打され、自責点2で降板。「実力のなさを感じました。ストレートの質、回転数、角度、もう一段階上げてきたい。（プロに）まだいけると思っていないので、頑張ります」と練習で絶対的な自信を身につける。
「恩返しをしたい」と古巣に戻ってきた小田ヘッドは、森について「森を筆頭にレベルアップさせたい。めっちゃ期待してます。性格も良いし、投手として全部が良い。だからプロも注目している」と潜在能力の高さを買っている。
ポテンシャルを買われての三菱重工名古屋入り。しかし、入社すぐに統合・再編の話が耳に届いていた。日本選手権は中止になり、都市対抗は予選で敗退し、出場できなかった。それでも速球とフォークには磨きがかかった。コロナ禍で、ウエートトレに励んだ結果、体重は87キロから95キロに増え、球速は147キロから151キロにアップした。
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