社会人野球日本選手権では、NTT東日本の向山基生選手がタイブレークの延長10回に2試合連続となるホームランを放ち、サヨナラ弾となった。
2試合連続ホームラン
NTT東日本vsENEOSの試合は、NTT東日本が上出拓真投手が8回1失点、ENEOSが柏原史陽投手が7回1失点の投手戦となった。タイブレークとなった10回、NTT東日本は4番・向山基生選手がレフトポール際に運び、サヨナラ満塁ホームランを放った。
向山選手は1回戦のヤマハ戦でも8回に左中間スタンドにホームランを放つなど3打数2安打2打点の活躍を見せていた。この日はENEOSの柏原投手に3つの内野ゴロに抑えられていたが、最後にバットが火を吹いた。
向山選手は法政大時にプロ志望届を提出するも指名はなく、指名解禁となった昨年は主な大会が新型コロナの影響で中止になるなどアピールする機会も少なく、指名はされなかった。
大学卒の社会人野球選手にとっては、3年目を区切りとする選手は少なくない。向山選手も「ラスト1年と思ってやっている」と話す。飯塚監督も「上へ行きたいと口には出さないが、今年に懸ける意気込みを感じる。チームの支柱だし仕事をしてくれると盛り上がる」と話す。
法政大時代は侍ジャパン大学代表にも選ばれた。しかしそこで、辰己涼介選手や佐藤都志也選手が外野に並び、プロでもトップクラスのような強肩を見せており、レフトをまもっていた向山選手や明治大の逢澤崚介選手も十分の足や肩を持っていたのだが、やや足りないように見えてしまった。
この日はセンターを守り、足を使ってフィールドを守った。それでもやはり、バットでアピールすることが一番だと思う。社会人野球は育成でのドラフト指名を認めておらず、プロ入りの高いハードルになっている。向山選手も、今大会であともう1本放ちたい。
この日はENEOSの柏原投手も150キロを数回記録するなど、さすがの投球を見せた。大学卒6年目の投手だが、毎年、素晴らしい球を投げており、個人的にドラフト候補から外すことができない。柏原投手も一度はプロで見てみたい投手だ。


法大から入社3年目で「(プロ入りへ)ラスト1年と思ってやっている」と力を込める。大学ではプロ志望届を提出も指名漏れ。指名解禁となる昨年も名前を呼ばれず、直後の都市対抗で敢闘賞に相当する久慈賞に輝いた。飯塚智広監督は「“上へ行きたい”と口には出さないが、今年に懸ける意気込みを感じる。チームの支柱だし仕事をしてくれると盛り上がる」と称えた。
コメント