鷺宮製作所の小孫竜二投手が、明治安田生命戦で先発し、自己最速を更新する155キロを記録した。
155キロ
小孫竜二投手は創価大時代に150キロの速球とフォークボールなど多彩な変化球を投げ、プロのスカウトも注目をしていた。今年はドラフト指名解禁となるが、春先は制球を意識しすぎて腕の振りが弱くなり、球速も142キロ前後しか出なかった。
しかし夏にはウエートトレーニングや瞬発系のトレーニングを重ねると、ストレートの強さを取り戻し、この秋は先日の東京ガス戦でも140キロ後半の速球を投げていた。
この日は2回、2アウト1塁の場面でカウント1-2と追い込み、三振を狙ったストレートは外角低めにわずかに外れたが、自己最速を3キロ更新する155キロを記録。他にも140キロ後半から150キロ台を記録するストレートを投げた。
あとは結果が必要だ。この日は先発し5回を投げて5安打1奪三振1失点、味方の援護がなく0-1で敗れ、本戦出場はできなかった。先日の東京ガス戦でも2回1/3を投げて4安打2失点と結果が出ていない。
体も安定しており、腕の振りも肘をしならせて速い。しかし、体の開きだったり、変化球の精度がもう少しで、球速のわりに三振も奪えておらず失点もある。
春先の評価や、現時点での完成度などでドラフト会議での指名は微妙な所かもしれないが、もう少し改善をすれば、圧倒的な投球をするのではないかという感じもする。小孫投手は「ピンチでの精度を高め、余裕を持てるようになりたい。」と話し、ドラフト会議については「待つだけなので」と、少し意識をした形で10月11日を待つ。
同じ大卒2年目の福岡(早大)と真っ向勝負した。2回2死一塁。直球中心にカウント1-2としてから首を振り、再び直球を投げた。ボールとなったが、自己最速を3キロ更新する155キロ。「直球でチームに勢いを付けようと」。さらに直球中心に攻めたが、ファウル5つと粘られた。結局、四球。これが伏線となる。5回先頭、再び福岡。「直球で粘られたので」。今度は変化球を続けたが、スライダーを右翼線二塁打とされ、失点につながった。5回5安打1失点にまとめたが、援護がなかった。
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