都市対抗野球では2回戦が行われ、NTT東日本の高校卒ルーキー・片山楽生投手が力を見せた。
ドラフト指名漏れ
片山楽生投手は、白樺学園時代に140キロ後半の速球を投げ、ドラフト候補として注目された。しかし、プロ志望届を提出したものの指名は無く、「もう一度、土台をつくり直す」と社会人野球のNTT東日本に進んだ。
社会人では「レベルが一つ二つ、格段に変わって野球そのものが違う」と話したものの、最速148キロの速球を軸に試合でもその力を見せていた。そしてこの日、社会人野球のあこがれの舞台である都市対抗野球本戦の東京ドームで先発をした。
TDKとの試合、片山投手は初回から腕の振りが良く、最速146キロのキレのある球を投げ込む。初回に1三振を奪うなど三者凡退、2回にヒットを許したものの抑えると、3回から5回まではノーヒットに抑えた。6回に1アウトから北畠栞人選手にホームランを浴び、ここで降板したが、5回1/3を投げて2安打4奪三振1失点、72球のうち48球がストレートで、自慢の真っ直ぐを見せつけた。
2023年のドラフト上位候補として、注目されることになる。2020年ドラフトの悔しさを十分果たせる事になり、社会人野球に進んでよかったということになりそうだ。

憧れの投手は西武・松本航。理由は「球速以上に伸びがあるから」。初体験の東京ドームのマウンドでも動じることなく強気に攻め、ドラフト指名漏れの悔しさから磨きに磨いた直球は72球中、48球。大会前から2回戦での先発抜てきを決めていたという飯塚智広監督は「100点満点。NTT東日本で初めての10代の先発投手。先輩に勇気を与えてくれるよう送り出したが、それ以上のものが返ってきた」と絶賛した。
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