今年のドラフト上位候補、東芝の吉村貢司郎投手が、侍ジャパン大学代表との練習試合に先発し、5回7安打も3奪三振で1失点に抑え、その力を見せた。
153キロ
矢澤宏太選手、蛭間拓哉選手、森下翔太選手など、今年のドラフト上位候補が並ぶ侍ジャパン大学代表を相手に、社会人トップクラスと評価される東芝の吉村貢司郎投手がその力を見せた。
初回、先頭打者の萩尾匡也選手と続く林琢真選手に、自己催促タイの153キロのストレートを投げた。林選手には安打を許し、続く矢澤選手にはフェンスギリギリまで運ばれるセンターフライでタッチアップで三塁進塁を許した。次の森下選手には手首に死球を与えてピンチを広げたが、蛭間選手を落ち着いてセンターフライに抑え、無失点で切り抜けた。
2回も1アウト満塁のピンチになったものの無失点に抑えると、3回には再び対戦した矢澤選手に152キロの球を投げてショートライナー、蛭間選手には153キロのストレートで空振り三振を奪った。4回は3安打を許して1点を失ったものの、併殺でその失点だけに抑えると、5回には矢澤選手にヒットを許したものの無失点に抑えた。
5回7安打3奪三振で1失点、内容的にはそれほど良くなかったが、1失点に抑えた事について「調子は良くなかったがそれなりに投げられた。粘れていたことは収穫だと思います」と話した。矢澤選手との対決は3打数1安打も残りの2打席も良いあたりをされたが、「矢沢くんは振れていたと思いました。初球からどんどん強いスイングをしてくる印象でした。スイングが速かった」と話した。
対戦した矢澤選手も「全球種のコントロールが良くて、本当に甘い球が全然来ない感じ」と話した。ストレートの強さ、フォークでの三振など手応えを感じた面と、やはり安打数が多く課題も見えた。しかし、これからプロで対戦していくような選手を相手に、結果として5回1失点に抑えたことは、視察した6球団のスカウトにアピールする形にはなった。
都市対抗では7月22日に北海道ガスとの初戦となる。そこへ向けて「都市対抗と日本選手権の優勝を目標でやってきている。そこはチーム全体としてレベルアップしていかないといけない。」と力強く話した。この日よりも被安打数を少なく抑えて、どんどん抑えていくような投球を見せたい。


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