社会人野球日本選手権では、東北楽天がドラフト2位で指名した鷺宮製作所・小孫竜二投手が先発し、初回に最速を更新する156キロを記録すると、8回にも154キロを記録するなど圧巻の投球を見せた。
5位指名・平良選手と対決
ドラフト前に中日などが1位候補に挙げ、ドラフト会議では東北楽天が2位で指名した小孫竜二投手、この日はNTT西日本との試合で先発すると、初回に150キロ台を連発し、自己最速を1キロ更新する156キロを記録した。
2回には、東北楽天が5位で指名した平良竜哉選手を打席に迎えると、低めいっぱいの155キロのストレートで見逃し三振を奪う。5回にソロホームランを浴びて先制点を許したものの、その後も投げ続けると8回にも150キロ台を連発し154キロも記録した。
結局8回を投げて5安打10奪三振1失点、スプリットやスライダーなど変化球も絶妙な位置に配球し、NTT西日本打線を1点に封じた。
「いつも通りにピッチングができました。まずは、勝てたことが本当に良かった」と話すと、平良選手との対決は「意識しました。打たれましたし、引き分けって感じですね。打たすつもりはなかったんですけど、普通に打たれました。めっちゃいい打者ですね。しかも、空振りを狙ったスライダーをレフト前にされたので、めっちゃ悔しかった」と対戦を楽しんだ。
この日、視察した東北楽天・沖原スカウトも「腕が振れているし、何の心配もしていない」と目を細める。小孫投手はリリーフとしても圧倒的な球を投げられるが、田中投手、則本投手、岸投手などベテランの並ぶ東北楽天の先発の一角に入れる力を示した。
2回戦は東芝と対戦し、社会人NO.1右腕として東京ヤクルトがドラフト1位で指名した吉村貢司郎投手との投げあいの可能性もある。日本一を目指す小孫投手は「チーム全員で強い気持ちで勝ちにいく」と話した。



試合後、小孫は3打席の対決について「意識しました。打たれましたし、引き分けって感じですね」と振り返った。第2打席に左前打を許した場面に関しては、「打たすつもりはなかったんですけど、普通に打たれました。めっちゃいい打者ですね。しかも、空振りを狙ったスライダーをレフト前にされたので、めっちゃ悔しかった」と話した。

楽天・沖原佳典スカウトも「腕が振れているし、何の心配もしていない」と頼もしそうに見つめた。
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