社会人野球日本選手権では、東京ヤクルトがドラフト1位で指名した東芝の吉村貢司郎投手と、東北楽天がドラフト2位で指名した鷺宮製作所の小孫竜二投手がリリーフで投げあった。
リリーフ対決
東芝vs鷺宮製作所の試合は、東芝の2年目・藤村哲之投手と、鷺宮製作所の7年目・野口亮太投手の両左腕の投げあいとなり、ともに7回まで無失点の好投を見せる。
そして、鷺宮製作所は8回から小孫竜二投手を登板させると、東芝も8回1アウト2塁の場面で吉村貢司郎投手を投入し、ドラフト1位、2位指名対決となった。
ピンチで登板した吉村投手は、最初の打者を3球連続150キロで追い込むと、最後は151キロのストレートで見逃し三振を奪う。続く1番の土谷選手にも149キロのストレートでレフトファールフライに打ち取り、無失点で抑えた。
9回も4番・野村選手から三振を奪い、2アウト2,3塁のピンチとなったものの、最後はフォークボールで三振を奪った。「全球勝負球でリリーフした。最後のフォークもあそこで投げきらないと練習してきた意味がなくなる」と話し、2回無失点の投球を見せた。
対する小孫投手は、登板した8回に155キロのストレートを投げ無失点に抑えたものの、9回は2安打と四球で1アウト満塁のピンチを背負い、148キロのストレートをライト前ヒットにされサヨナラで敗れた。
「ツースリーになった時点で、最後は真っ直ぐでいってやろうという。もし、変化球のサインが出ても、自分は首振って真っ直ぐで攻めてやろうと思っていた。外の真っ直ぐを投げて、それが真ん中に入った。ああいう場面で投げれないと上では通用しない」と反省をし、「こういうしびれる対決は自分の中でもすごく楽しかった。でも、吉村はああいう場面で抑えた。そこが自分との実力の差なのかなと思います」と話した。
これで3年間プレーした社会人野球を卒業する。小孫投手は「1年目から苦しい思いもしてきましたし、都市対抗も選手権も出場することができて、優勝することは出来なかったですけど、みんなと一緒に野球ができてよかった」と振り返った。


「準備はしっかりと出来ていた」と味方失策も絡んだ9回無死一、二塁でも落ち着いていた。4番・野村を空振り三振に取ると、最後の打者は2死二、三塁からフォークで空振り三振。「全球勝負球でリリーフした。最後のフォークもあそこで投げきらないと練習してきた意味がなくなる」と胸を張った。

3年間の社会人野球生活を「1年目から苦しい思いもしてきましたし、都市対抗も選手権も出場することができて、優勝することは出来なかったですけど、みんなと一緒に野球ができてよかった」と振り返り、「球団を引っ張れるピッチャーになりたい。チームに必要とされる選手になりたい」と次のステージでの目標を掲げた。

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