2009年に休部をしていた社会人野球の名門・日産自動車が、2025年から活動を再開することがわかった。
日産自動車
日産自動車野球部は都市対抗に29度出場し、2003年に日本選手権を制するなど、神奈川を拠点とした強豪で社会人野球の名門チームの一つだった。
しかし、2009年に業績悪化のため、当時のカルロス・ゴーン社長が陸上部、卓球部とともに野球部の活動を停止させた。
日産自動車の内田社長は、安定した収益基盤を築きつつあることに加え、「ワンチーム」として企業の文化についても改革を進め、野球部をそのシンボルにしていく方針があるという。
拠点は以前と同じく横須賀市とし、2024年より指導者や選手の獲得などチームづくりを行い、2025年からの活動再開を目指す。
また、同時期に休部をしていた日産自動車九州も来年復活をする。現在は苅田ビクトリーズとしてクラブチームとして活動しているが、そのチームを引き継ぐ形となる。
日産自動車からは、阪神で活躍した中田良弘投手や池田親興投手、1994年ヤクルトドラフト1位の北川哲也投手、1998年オリックスドラフト2位の川越英隆投手、2005年広島ドラフト3位の梵英心選手、2006年横浜希望入団枠の高崎健太郎投手などがドラフト会議で指名されており、日産自動車九州からは福岡ダイエーで活躍した藤井将雄投手などがいる。
ドラフト会議での社会人野球の存在感が少し薄れつつある中で、この名門の復活は非常に明るいニュースとなる。ただし、神奈川地区にとってはENEOS、三菱重工East、東芝が代表争いをする中で、かつてのように日産自動車、三菱ふそうなど全国を制する力のあるチームがひしめく地区に戻っていくかもしれない。



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