東都リーグは開幕週の2回戦が行われ、春の全国覇者・青学大と対戦した中央大は、エース・西舘勇陽投手が先発し、選手権MVPで侍ジャパン大学代表でエースの活躍を見せた常広羽也斗投手との投げ合いを制した。
リベンジ
復活、リベンジという言葉そのものの投球だった。春に東都大学リーグを制し、大学野球選手権でMVPを獲得、そして侍ジャパン大学代表入りしてエースとなった常広羽也斗投手、その評価はうなぎのぼりで、ドラフト1位指名で競合するまでになった。
一方、中央大のエース・西舘勇陽投手は、球速も155キロで制球力も良く、同じくらいの実力を持ちながら、春のリーグ戦は2勝4敗、侍ジャパン大学代表選考合宿でも紅白戦で代表の打者にタイミングを合わせられ、まさかの選考漏れとなった。7月の中旬には右太ももの肉離れも発症し、調整が遅れていた。
常広投手との大学での投げ合いはこれが最後になる可能性が高い。西館投手は常にクイックのフォームからこの日は最速154キロを記録し、インコースにもアウトコースにもしっかりと投げるコントロールを見せる。来年のドラフト1位候補・西川史礁選手にホームランを浴びたものの、7回を投げて2安打10奪三振1失点とチャンピオンチームを圧倒した。「左打者には外の低めにカットボールがとれたり、コースに投げられた。2ストライクからのフォークも生きました」と話した。
この日は7球団のスカウトが視察し、首脳クラスも視察した。
巨人・水野スカウト部長:「クイックから、あれだけ強い球を投げられるのは魅力。1位候補でしょう。西舘君、常広君、下村君、草加君、武内君、細野君。レベルが高い。上位で消えるでしょう」
福岡ソフトバンク・永井スカウト部長:「彼の一番の持ち味は変化球のキレ。プロでも通用する。結果でみると春は打たれたけど、十分高い評価ができる選手だと思います。」
福岡ソフトバンク・宮田関東統括スカウト:「中継ぎならすぐにでもプロで投げられると思う。変化球がいい。特にカットボール」
千葉ロッテ・榎アマスカウトグループディレクター:「変化球にタイミングが合わないということは曲がりもいいということで、一級品。ストライクがとれて勝負できるのが強みですね。」
北海道日本ハム・坂本スカウト:「本格派なのに投球の引き出しも多い」
春に評価の差を付けられてしまった常広投手に近づくため、西館投手の圧倒的な投球が今後も続くかもしれない。

▽ソフトバンク永井スカウト部長 彼の一番の持ち味は変化球のキレ。プロでも通用する。結果でみると春は打たれたけど、十分高い評価ができる選手だと思います。
▽ロッテ榎アマスカウトグループディレクター 変化球にタイミングが合わないということは曲がりもいいということで、一級品。ストライクがとれて勝負できるのが強みですね。

185センチの長身から全てクイックモーションで投じる独特のスタイルで、この試合は最速153キロを計測した。「クイックから、あれだけ強い球を投げられるのは魅力。1位候補でしょう」と巨人・水野スカウト部長。「カット、スライダーの切れが素晴らしかった」と複数のスカウトが絶賛した。

走者がいなくても常にクイックモーションからテンポよく投げ込んだ。ソフトバンクの・宮田善久関東統括スカウトは「中継ぎならすぐにでもプロで投げられると思う。変化球がいい。特にカットボール」と絶賛。

無四球の投球を視察した日本ハムの坂本スカウトは「本格派なのに投球の引き出しも多い」と評価。
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