日本一となった横浜DeNAがドラフト1位で指名していた三菱重工Westの竹田祐投手が、社会人野球日本選手権の初戦・日本製鉄鹿島戦に先発したが、6回2失点で降板して試合も敗れた。
長打で先制許す
先発した竹田祐投手は、ややストレートが高めに上ずり、初回の先頭打者に3ベースヒットを許すと、続く打者にも右中間への2ベースヒットを浴びてわずか4球で1失点した。
2回以降は沈む変化球を中心に組み立てて粘りの投球を見せ、5回までは0を並べた。しかし6回に2アウトから3ベースヒットを浴びると、次の打者にレフト前ヒットを許して2点目を失い、この回で降板した。6回5安打2失点だった。
「調子が悪くてっていうか。打たれてしまって、結構、不安の中での立ち上がりだった。1点で抑えられたのはよかったかなと思いますけど、先制点を取られたんで反省しています」と話した竹田投手、6回についても 「三振を2つとってからの長打だった。もうちょっと慎重に行けたのかなっていう投球だったと思います」と話した。
試合は1−2で敗れ、竹田投手の3年間の社会人野球が終わった。竹田投手は「いい時も悪い時もずっと先発させていただいて、成長できたので感謝しています。来年、自分がいなくなってもWestのことは見ているので、みんなには本当に頑張ってほしいなと思ってます」と話し、チームへの思いを述べた。
三菱重工Westは竹田投手を1年目からエースとして起用し、1年目は好投を見せていた。2年目はフォームの調整ミスなどで状態が良くない投球が多かったが、それでも起用を続け、3年目は一進一退という感じもこの日のようにエースとして投げさせ続けてきた。チームはこれまでも、守安重工守安と呼ばれるほど守安投手や鮫島投手といった大エースが投げ続けるスタイルで、竹田投手にとってそれがドラフト1位投手につながる形になった。非常に恩のあるチームであることは間違いない。
この日の最速は149キロ、コントロールが基本となる投手で、インコース、アウトコースギリギリの所に投げ込む必要があるが、プロでは球速ももちろん、コマンドも更に磨いていく必要がある。この日は長打と連打によって失点してしまったが、6回2失点でCSは達成できた。プロでもこのように先発投手として6回3失点くらいで投げられる投手としてローテーションに入りたい。
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