社会人野球都市対抗野球近畿2次予選の第1代表決定トーナメント1回戦が28日、わかさスタジアム京都で行われ、三菱重工Westが大和高田クラブに7-4で逆転勝利し、初戦を突破した。この試合で、プロ注目の最速150キロ左腕・中澤嶺投手(23)が9回に4番手として登板。1回を無安打無失点2奪三振と完璧なリリーフを見せ、視察に訪れた7球団のスカウトに存在感をアピールした。
プロ注目左腕・中沢嶺投手、9回を2奪三振零封!復調の兆し
三菱重工Westは2-4とリードされて迎えた9回に一挙5点を奪い逆転に成功し、その裏に大事なマウンドを託されたのが、今年ドラフト解禁年を迎えた2年目左腕の中澤嶺投手だった。最速145キロを計測したストレートとスライダーを武器に、大和高田クラブ打線から2つの三振を奪うなど、1回を無安打無失点に抑える好投を見せた。
龍谷大学出身で、今春のJABA大会では本来の力を発揮できず結果が伴わなかったが、この都市対抗予選初戦ではまず上々のリリーフを見せ、「JABA大会では悔しい結果が続いていたけど、この予選で勝てれば何でもいい、やり返そうという気持ちで臨みました」と話した。それでも「まだまだ直球の強さは出てくると思う。自分が投げれば安心できると思ってもらえるような投球をしていきたいです」と、さらに調子を上げていくとした。
巨人、ロッテなどNPB7球団スカウトが視察!森山監督も期待「先発でも中継ぎでも」
この日のわかさスタジアム京都には、巨人や千葉ロッテなどNPB7球団のスカウトが集結していた。中澤投手も「都市対抗に出場し、いい投球ができればプロ入りも近づくと思う」と話し、プロ入りへの強い意欲を見せている。
また三菱重工Westの森山誠監督も、「上のステージを目指せる投手だと思うし、先発でも中継ぎでも困ったときに中沢を起用したいと考えている」と評価をしており、都市対抗予選では大事な場面での登板が増えそうだ。昨年は竹田祐投手が横浜DeNAにドラフト1位で指名されており、今年は中澤投手のプロ入りを後押しをしていく。
中沢嶺投手 プロフィール
- 氏名:中澤 嶺(なかざわ りょう)
- 生年月日:2002年1月11日
- 出身地:滋賀県近江八幡市
- 経歴:八幡シャークススポーツ少年団(小学4年) – 竜王ジャガース(中学) – 比叡山高校 – 龍谷大学 – 三菱重工West(2年目)
- 投打:左投左打
- 身長・体重:179cm・83kg
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速150キロのストレートを投じる左腕。2025年都市対抗野球近畿2次予選1回戦の大和高田クラブ戦で9回に登板し、1回無安打無失点2奪三振。NPB7球団のスカウトが視察する中で好投を見せた。龍谷大学出身で2025年がドラフト解禁年。比叡山高校では1年秋からベンチ入りし、3年春からエース。50メートル走6秒8、遠投100メートル。

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