都市対抗野球近畿地区2時予選第1代表決定戦が行なわれ、NTT西日本が延長11回タイブレークの末、日本生命にサヨナラ勝ちし、11年連続36度目となる本戦出場を決めた。プロ注目の最速151キロ右腕・松井大輔投手(23)が延長11回に4番手として登板。1死二、三塁のピンチを無失点に切り抜ける好リリーフを見せると、その裏に劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
プロ注目右腕・松井大輔投手、タイブレークのピンチを零封!「ストレートには自信がある」
土壇場で真価を発揮した。2-2で迎えた延長11回、タイブレークで1死二、三塁という絶体絶命のピンチの場面で、社会人2年目の松井大輔投手が登板した。この日は右肘に張りがあり、遅いリリーフとなったが、この場面で最速148キロの速球を軸に力強い投球を見せ、冷静に2つのアウトを奪って無失点に抑えた。「ストレートには自信があるので、どんどんいきました」と話した。
この投球がチームに勝利の流れを呼び込む。その裏、1死満塁のチャンスを作ると、辻本勇樹選手がサヨナラの押し出し死球を選び、劇的な幕切れとなった。チームを11年連続となる大舞台へ導く、価値あるリリーフとなった。
チーム一丸で掴んだ本戦出場
NTT西日本にとって苦しい展開だった。2点を追う延長10回、2死二、三塁と追い込まれた場面で、4番のベテランの山田崚士選手が三遊間を破る起死回生の同点2点タイムリー。「何を打ったかは分からない。とにかく勝てて良かった」と語る執念の一打で、チームは息を吹き返した。
NTT西日本の河本泰浩監督は、「ホッとした。苦しい試合でしたが、山田が気持ちでつないでくれた。彼はうちの4番ですから。松井も状態は良かった」と、投打の主役を称賛。「本戦まで2カ月あるので基礎から見つめ直して、レベルアップできる。チーム力高めていきたい」と、本戦へ向けて意気込んだ。
松井投手自身も、8月28日に開幕する都市対抗本戦を見据え、「補強選手も来るし、競争が始まる。状態を完璧にしたい」と、さらなるレベルアップを誓った。
青山学院大時代は下村海翔投手(阪神ドラフト1位)、常広羽也斗投手(広島ドラフト1位)という投手陣のなかでも、先発2番手だったりリリーフで登板して実績を残してきた。上背がないものの150キロ前後の球の威力は十分で、社会人野球でもチームで頼れる存在になっている。社会人野球入りした2年間の間、プロ入りした二人はまだプロで目立つ活躍を見せられていないが、松井投手も同じステージに立って、二人を上回る成績を挙げたい。そのためにも都市対抗本戦では圧倒的なピッチングを見せてほしいと思う。
松井大輔投手 プロフィール
- 氏名:松井 大輔(まつい だいすけ)
- 年齢:23歳
- 所属:NTT西日本
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:最速151キロを誇るプロ注目右腕。2025年都市対抗近畿2次予選の第1代表決定戦で延長11回1死二、三塁のピンチを無失点に抑える好救援を見せ、チームのサヨナラ勝ちと11年連続の都市対抗本戦出場に貢献。


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