社会人野球日本選手権は28日に開幕し、北海道ガスは初戦で競り負け、大会初勝利はならなかった。しかし、この試合で来秋のドラフト候補として注目されるルーキーの北嶋洸太投手(22)が衝撃の全国デビュー。8回から3番手として登板すると、自己最速を2キロ更新する155キロをマークし、1イニングを13球で三者凡退に抑えた。
1イニングを三者凡退、自己最速155キロを計測
2-3と1点を追う8回、3番手としてマウンドに上がった北嶋洸太投手は、そのポテンシャルを存分に見せつけた。1イニングをわずか13球で三者凡退に抑えると、球場のスピードガンは自己最速を2キロ更新する155キロを計測。スタンドをどよめかせた。亜細亜大学から今春入社したルーキーは、「この1年間、やってきたことが出せた。(京セラドームは)景色もよく、マウンドの高さもあって投げやすかったです」と、堂々とした投球を振り返った。
来秋ドラフトへ、悔しさをバネに
駒大苫小牧で140キロ中盤から後半の速球を投げ、亜細亜大学に進学して昨年、プロ志望届を提出して指名を待ったものの、ドラフト会議で名前は呼ばれなかった。函館東志シニア、駒大苫小牧の先輩で、兄と面識のあった北海道日本ハムの伊藤大海投手から、「腐らずに諦めずにやれよ」と伝えられ、地元の北海道ガスでプレーすることを決めた。「大海さんのような安定した投球ができるようになりたい」と話す。
チームは競り負け、2度目の出場となった日本選手権での初勝利はまたもお預けとなった。それでも、工藤監督は「夏の負から取り組んできたことが出つつある。」と話し、都市対抗予選で敗退したことの悔しさによってもチームは強くなっていると話した。
北嶋投手は「来年は先発してチームが全国で勝てるように」と話す。155キロ右腕が来秋のドラフト会議へ向けて大きなアピールでスタートを切った。
北嶋 洸太 プロフィール
- 氏名:北嶋 洸太
- 所属:北海道ガス
- 出身:駒澤大学附属苫小牧高校 – 亜細亜大学
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。社会人1年目の本格派右腕。日本選手権デビュー登板で自己最速を2キロ更新する155キロを計測した。






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