今秋ドラフト会議で巨人から1位指名を受けた鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23)が6日、社会人野球日本選手権の2回戦にリリーフ登板。9回2死から逆転を許し、チームは1-2で敗退。これがアマチュアとして最後のマウンドとなった。ドラ1左腕は「悔しい。技術不足」と唇を噛みしめ、プロの舞台での成長を誓った。
勝利まであと1球…痛恨の逆転打
アマチュア最後の登板は、あまりにも悔しい幕切れとなった。1-0とリードした8回1死一塁の場面で2番手としてマウンドに上がった竹丸和幸投手。後続を空振り三振に仕留めるなど、8回は見事な火消しを見せた。
しかし、勝利まであと1アウトと迫った9回2死二、三塁のピンチ。Honda熊本の4番・古寺選手に対し、高めに浮いたスライダーを捉えられ、打球は左翼越えの逆転2点適時二塁打となった。「打たれたボールは全部甘い。結局は技術不足。しっかりレベルアップしないといけない」と、試合後は肩を落とした。
「勝ちを消して申し訳ない」とエースの責任
1回戦では先発として6回1/3を1失点と好投していただけに、悔しさは募る。8回途中まで無安打投球を続けていた先発・菊地郁也投手の好投に応えられず、「菊地がすごいよかったので、その勝ちを消してしまって申し訳ない」とうなだれた。
鷺宮製作所の幡野一男監督も「責任感が強いので、それが力みになってしまった感じだ。でもチームのために本当に頑張ってくれた」と、大黒柱としてチームを牽引した左腕をねぎらった。「すごい成長させてもらった」と感謝する社会人野球での経験を糧に、「もっとレベルアップしてプロに入っていきたい」と、即戦力としての期待がかかる巨人のマウンドでの雪辱を誓った。
次の登板は、帽子にYGのマークを着けて東京ドームで。ドラフト1位まで上り詰めた社会人野球No.1左腕が、プロでエースとなる。
竹丸 和幸 プロフィール
- 氏名:竹丸 和幸(たけまる かずゆき)
- 所属:鷺宮製作所
- 出身:崇徳高校 – 城西大学
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 身長・体重:179cm・75kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(巨人)。社会人No.1左腕の呼び声高い即戦力候補。最速152キロ。社会人日本選手権2回戦、アマチュア最後の登板で救援するも逆転を許し敗戦投手となった。













コメント