日本野球連盟は2025年度の社会人野球表彰選手を発表した。ベストナインには、日本選手権を8大会ぶりに制したヤマハから、投手部門の佐藤廉投手(26)らチーム史上最多となる4選手が選出された。また、福岡ソフトバンクホークスからドラフト5位指名を受けたJR東日本の高橋隆慶内野手(23)も三塁手部門で初受賞するなど、アマチュア球界の頂点を極めた精鋭たちが名を連ねた。表彰式は10日に都内で行われる。
ヤマハ旋風!無敗のエース佐藤廉が「10勝」で2冠
今年の社会人野球界を象徴する顔ぶれとなった。日本選手権王者のヤマハからは、投手、二塁手、遊撃手、外野手の4部門で選出。中でも注目されたのはエース左腕・佐藤廉投手だ。
今季の公式戦では無傷の10勝をマーク。日本選手権では全5試合に登板し、決勝戦での完投勝利を含めチームを優勝に導いた。この活躍により、ベストナイン(投手)と最多勝利投手賞のダブル受賞。「文句なしの活躍ぶり」と評価され、社会人No.1投手の称号を手にした。
また、ヤマハからは二塁手でルーキーの土山翔生選手が、遊撃手で高校卒5年目の相羽寛太選手が、、コーチ兼任で11年目のベテラン外野手・矢幡勇人も選出され、強さを証明した。
ソフトバンクドラ5・高橋隆慶ら、プロ入り組も有終の美
三塁手部門では、ソフトバンクから5位指名を受けたJR東日本の高橋隆慶選手が選出された。都市対抗で打率.500、年間公式戦でも打率.404というハイアベレージを記録。プロ入り前のラストシーズンで、その打棒を遺憾なく発揮した。
都市対抗野球を制した王子からは、巧みなリードで優勝に貢献した扇の要・細川勝平捕手と、若獅子賞にも輝いた強打のルーキー外野手・柴崎聖人選手が選出。指名打者部門では、公式戦最多6本塁打を放ったHonda鈴鹿のベテラン・畔上翔選手が初受賞を果たした。
ルーキーの土山選手、柴崎選手は、大学時代も代表候補に選ばれるなど注目をされており、今年の活躍で来年のドラフト候補として注目される。また、毎年のようにドラフト候補として名前の挙がる相羽寛太選手、最優秀防御率賞に選ばれた樋口新投手も来年のドラフト候補として注目されていく。
2025年度 社会人野球ベストナイン&個人表彰
ベストナイン
- 投手: 佐藤廉(ヤマハ) ※初受賞
- 捕手: 細川勝平(王子) ※初受賞
- 一塁手: 木倉朋輝(日本生命) ※初受賞
- 二塁手: 土山翔生(ヤマハ) ※初受賞
- 三塁手: 高橋隆慶(JR東日本) ※初受賞 福岡ソフトバンク5位
- 遊撃手: 相羽寛太(ヤマハ) ※初受賞
- 外野手: 矢幡勇人(ヤマハ) ※2回目
- 外野手: 柴崎聖人(王子) ※初受賞
- 外野手: 松本渉(日本生命) ※初受賞
- 指名打者: 畔上翔(Honda鈴鹿) ※初受賞
個人表彰
- 最多勝利投手賞: 佐藤廉(ヤマハ) 10勝
- 最優秀防御率賞: 樋口新(王子) 1.25
- 首位打者賞: 濵田竜之祐(日本新薬) .413
- 最多本塁打賞: 畔上翔(Honda鈴鹿) 6本
- 最多打点賞: 古寺宏輝(Honda熊本) 18打点
佐藤廉 プロフィール
- 氏名: 佐藤 廉(さとう・れん)
- 所属: ヤマハ(26歳)
- 出身: 東京都(修徳高-共栄大)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 主な特徴や実績: キレのある直球と変化球を操る実戦派左腕。2025年は公式戦10勝0敗と無双し、日本選手権優勝の立役者に。最多勝とベストナインを獲得。









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