JABA東京都野球連盟の表彰式が行われ、読売ジャイアンツからドラフト1位指名を受けた鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23)と、横浜DeNAベイスターズからドラフト4位指名を受けたHondaの片山皓心投手(27)が出席した。優秀選手に選出された竹丸投手だが、ベストナイン(投手部門)の座は片山投手に譲る形となり、プロの舞台でのリベンジと、球団48年ぶりとなる社会人出身投手の新人王獲得を誓った。
ベストナインは片山に…竹丸「投げ合った時は勝つ」
東京都の社会人野球を盛り上げた社会人屈指の両左腕が顔を合わせた。巨人にドラフト1位指名で入団する竹丸和幸投手が今季の優秀選手に選ばれたが、投手部門のベストナインには、DeNAドラフト4位の片山皓心投手が選出された。
社会人野球選手としての最後のベストナインは、先輩に軍配が上がったが、戦いの場はプロへと移る。竹丸投手は
「投げ合った時は勝てるように頑張りたい」(スポニチ)
と語り、今度は同じセ・リーグで、ライバルに対し闘志を燃やしている。
狙うは「48年ぶり」の快挙、新人王へ意欲
竹丸投手の視線は、すでに1年目のシーズンに向けられている。目標はズバリ新人王、
「もちろん、それは獲れるなら欲しいです」(スポニチ)
と意欲を魅せる。
巨人の歴史において、社会人出身投手が1年目に新人王を獲得したのは、1957年の藤田元司氏、60年の堀本律雄氏、62年の城之内邦雄氏、そして78年の角盈男氏の4人のみ。もし竹丸投手が受賞すれば、球団では実に48年ぶりの快挙となる。伝統の背番号「21」を背負う即戦力左腕が、歴史に名を刻む活躍を誓う。
今年は社会人出身左腕が新人王
今年は、2024年のドラフト会議で東京ヤクルトにドラフト3位で入団した、セガサミー出身の荘司宏太投手が新人王を獲得した。独特のフォームからのストレートとチェンジアップがプロ野球でも通用し、ほぼ1年間を通してリリーフで投げ続けた。
同じ社会人出身のサウスポーとして、竹丸投手、片山投手共に即戦力として期待を集める。共に先発型で、先発投手として8勝以上を挙げれば、新人王の候補としてノミネートされることになるだろう。ただし、もちろんライバルは多い。ルーキーでは中日のドラフト1位・中西聖輝投手、阪神のドラフト1位・立石正広選手、東京ヤクルトのドラフト1位・松下歩叶選手などがおり、社会人左腕ではヤクルトドラフト4位の増居翔太投手も候補だ。
今年のドラフト会議を沸かせた選手たちが、来年は新人王争いで沸かせるシーズンとなるか、注目したい。
竹丸和幸 プロフィール
- 氏名: 竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)
- 所属: 鷺宮製作所(23歳)
- 出身: 広島県広島市(崇徳高校-城西大学)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 179cm、75kg
- 主な特徴や実績: 最速152キロの直球と多彩な変化球を操る実戦派左腕。JABA東京都連盟優秀選手。2025年ドラフト会議で巨人から1位指名を受ける。背番号21。
片山皓心 プロフィール
- 氏名: 片山 皓心(かたやま・ひろみ)
- 所属: Honda(27歳)
- 出身: 茨城県(日立一高-桐蔭横浜大)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 175cm、84kg
- 主な特徴や実績: 安定感抜群の投球でHondaのエースとして活躍。JABA東京都連盟ベストナイン。2025年ドラフト会議でDeNAから4位指名を受ける。








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