社会人野球の東邦ガスで入社2年目を迎えた最速148キロ左腕・栄龍騰投手(23=帝京大)が、今季の飛躍を誓った。昨季は「不甲斐なかった」と振り返るルーキーイヤーの悔しさを糧に、今年は公式戦での「10先発&5勝」という具体的な数字を目標に設定。チームのエース格として結果を残し、プロ入りへの道を切り拓く。
「受け身」からの脱却、強気で攻める2年目
栄龍騰投手は津田学園で活躍し、帝京大に進学すると、4年となった昨年春に5勝0敗、防御率1.19という圧倒的な成績でチームを大学選手権へ導いた実績を持つ。148キロ左腕としてプロも注目をした。しかし、東邦ガスに進むと、社会人1年目は思うような結果を残せず、「貢献できずに悔しい思いをしました」と唇を噛んだ。
3月の東京スポニチ大会でデビューをするも、Honda戦でリリーフで登板して3失点し1/3回でマウンドを降板するという洗礼を受けた。その後も京都大会、ベーブ・ルース杯と登板を重ねて実績を積み、都市対抗東海地区2次予選ではヤマハ戦で先発を任されたものの、2回5失点という投球で降板し、1-15という屈辱的な試合にしてしまった。
反省点はメンタル面。「受け身になりすぎていた」と分析し、「“打たれたらどうしよう”ではなくて、“これだけやったんだから抑えてやる”という気持ちで今年は投げたい(スポニチ)。」と、大学時代のような強気な投球スタイルを取り戻すことを誓う。
シャドーピッチングで基礎固め、制球力向上へ
技術面での課題は制球力だ。出所が見にくい独特なフォームからの直球と、曲がり幅の大きいスライダーが武器だが、フォームのブレを無くすために、オフはフォームを基礎から見直した。昨年12月から毎日の日課としてシャドーピッチングを取り入れ、あえてボールを使わずに「真っすぐ立つ」「真っすぐ進む」という動作を体に染み込ませている。
秋は登板機会が少なくなっていたが、出場した日本選手権では劣勢の8回2アウトから登板を告げられ、多くの観衆の前で投げる経験を積んだ。「あの景色を見られたことはすごく大きい(スポニチ)。」と同時に、チームの期待を感じたことだろう。
目標は巨人ドラ1・竹丸、「プロへ行きたい」
今年は「10先発で5勝」。5勝という数字は、昨年のドラフト会議で巨人から1位指名された鷺宮製作所・竹丸和幸投手が昨季マークした勝利数と同じだ。社会人左腕として目指す姿でもある。
「JABA大会での決勝進出、都市対抗、日本選手権に行かないと届かない数字。自分もそこに貢献して、プロへ行きたいと思います(スポニチ)」。この数字をクリアするくらいでなければ、社会人野球からのプロ入りはかなり厳しい。同じ東海地区の王子に151キロ左腕の樋口新投手がおり、ライバルとして評価されることになると思うが、球速でも150キロは突破して欲しい。
栄龍騰 プロフィール
- 氏名: 栄 龍騰(さかえ・りゅうと)
- 所属: 東邦ガス(23歳)
- 出身: (詳細データなし・帝京大学卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: (詳細データなし)
- 主な特徴や実績: 最速148キロの変則左腕。帝京大時代に全国大会出場。社会人2年目で先発定着とプロ入りを狙う。







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