社会人野球の三菱重工Eastが今季初の練習試合となるJR四国戦に臨み、7-4で逆転勝ちを収めた。同点に追いついた直後の8回、入社6年目を迎える右の大砲・中山遥斗内野手(27)が左翼席後方のネット中段を直撃する推定130メートルの決勝3ランを放った。また、先発マウンドに上がった2年目左腕・安達壮汰投手(23)も2回パーフェクトの好投でチームの初陣を飾った。
課題克服へ「メンタルトレーニング」導入、特大の決勝弾
7回の守備から途中出場した中山遥斗選手は、8回2死一、三塁の絶好機で第2打席を迎えた。「とにかく1点を取るんだという思いで打席に入った(スポニチ)。」と、甘く入った真ん中高めの直球をフルスイング。打った瞬間に確信する推定130mの豪快な一発で、試合をひっくり返した。
昨季までの課題は「チャンスで打てないこと」だった。技術練習だけでは限界を感じ、オフには母校・国学院大のスポーツ心理学を研究する准教授に師事。月1回の講習と日々のフィードバックを通じてメンタル面を鍛え上げてきた。「きょう、あの場面で打てたことは今後の自信につながりますし、取り組みとしては間違っていないと思います(スポニチ)。」と、新たなアプローチに確かな手応えを掴んだ。
激化する定位置争い、6年目の覚悟「常に這い上がる」
技術面でも、フリー打撃で直球と変化球をランダムに投げてもらうことで選球眼と実戦感覚を磨いている。大阪桐蔭高、国学院大という強豪校を歩んできた。そして高校でも大学でもドラフト候補として注目され、社会人でも長打力で毎年のようにドラフト候補として注目された。6年目となる今年は、チーム内では若手とベテランの狭間の世代となり、一塁・三塁の定位置争いは激しくなっている。
「自分より全員が年下。若さだけでやっていく立場ではない。もう一度、スタメンを取りにいくことで、チーム内にも相乗効果が出てくる(スポニチ)。」と自らの立ち位置を冷静に分析。昨季の2大大会での悔しさをバネに、持ち前の長打力でチームを牽引する覚悟だ。
先発の2年目・安達壮汰は「2回完全」の好発進
またこの日は、先発を任された入社2年目の安達壮汰投手が、打者6人を完全に封じ込める完璧な立ち上がりを見せた。オフに取り組んできた「先発完投」へ向けたスタミナ強化と投球フォームの安定感が実戦でも発揮された。
今年、ドラフト指名解禁となる大型左腕投手で、好投を続けると同時に150キロも見せて、秋までにその力をアピールしたい。2024年の都市対抗覇者・三菱重工Eastが、王座奪還へ向けて力強い一歩を踏み出した。
注目選手 プロフィール
- 氏名: 中山 遥斗(なかやま・はると)
- 所属: 三菱重工East(27歳・入社6年目)
- 出身: 大阪府(大阪桐蔭高-国学院大)
- ポジション: 内野手(一塁・三塁)
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: パンチ力のある右のスラッガー。オフにメンタルトレーニングを導入し、勝負強さに磨きをかける。
- 氏名: 安達 壮汰(あだち・そうた)
- 所属: 三菱重工East(23歳・入社2年目)
- 出身: 東京都(桐光学園高-法政大)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 主な特徴や実績: 制球力と球持ちの良さが光る左腕。今季は先発の柱として期待される。









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