昨夏の社会人野球最高峰・都市対抗大会で、21年ぶりの日本一に輝いた王子(愛知県春日井市)。その原動力となった投打のルーキーコンビが、ドラフト指名が解禁となる勝負の2年目を迎える。年間最優秀防御率のタイトルを獲得した樋口新投手(23=愛工大)と、新人賞にあたる若獅子賞に輝いた柴崎聖人外野手(23=大経大)。プロ入りを目指す二人が、互いへのリスペクトと2026年シーズンへの抱負を語った。
防御率1.25の鉄腕・樋口新、「優勝した先にプロへ」
愛工大時代、ヤクルトにドラフト1位で入団した中村優斗投手と共に先発の柱として活躍した樋口新投手は、社会人でも1年目からフル回転を見せた。都市対抗の4試合を含む公式戦12試合に登板し、年間防御率1.25という圧倒的な数字で最優秀防御率のタイトルを獲得した。
昨秋のドラフト会議では、共に投手陣を引っ張った先輩の九谷瑠投手が楽天から6位指名を受けプロ入り。「今年はよりチームの中心を担う覚悟」を持つ左腕は、「今は都市対抗連覇のことしか考えていない。優勝した先にプロへ行ければ(中日スポーツ)。」と、まずはチームの連覇に全力を注ぐ構えだ。
若獅子賞のリードオフマン・柴崎聖人、「1位で行きたい」
主に「1番・中堅」として打線を牽引した柴崎聖人選手は、都市対抗で2本塁打を放つなど大舞台で持ち前の長打力を発揮し、見事に若獅子賞を受賞した。大経大4年時にはプロ志望届を提出するも、無念の指名漏れを経験し、「1位で行きたいとずっと思っている。」と話すように、プロへの強い執念を隠さない。
それでも、「僕はやっぱりチームの一員なので、まずは優勝することが一番(中日スポーツ)」と、樋口投手と同じくチームの勝利を最優先に掲げる。
互いを「エグい」「すごい」と認め合う最強コンビ
同期入社の二人は、互いの実力を高く評価し合っている。樋口投手は柴崎選手の第一印象について、「バッティング練習でバックスクリーンを越える打球を見て、何でここにいる?と思った。試合になれば頼もしい(中日スポーツ)。」と、その規格外の打撃について話した。
一方の柴崎選手も、「ピッチャーは勝ち負けを左右するので、1年目から防御率のタイトルを取っていてすごい。チームを勝たせたのは樋口だと思っている(中日スポーツ)。」と、左のエースを評価している。
投打のキーマンに社会人屈指の最強のコンビがいる王子は、都市対抗連覇をする力が十分にある。そしてその夏を過ぎて秋に向かう頃には、二人はドラフト会議の上位候補として注目されている事は間違いない。
注目選手 プロフィール
樋口 新(ひぐち・しん)
- 所属: 王子(23歳・入社2年目)
- 出身: 東京都東久留米市(千葉経大付高-愛知工業大)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 178cm、86kg
- 主な特徴や実績: 最速151キロを誇る実戦派左腕。愛工大時代はヤクルト・中村優斗と主戦を張り、4年秋に最優秀防御率と最多奪三振の2冠。社会人1年目も年間最優秀防御率を受賞。
柴崎 聖人(しばさき・まさと)
- 所属: 王子(23歳・入社2年目)
- 出身: 兵庫県伊丹市(岐阜第一高-大阪経済大)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 173cm、85kg
- 主な特徴や実績: 走攻守三拍子揃ったリードオフマン。社会人1年目に都市対抗で若獅子賞、年間のベストナインも受賞。大経大時代はリーグ通算100安打を記録。










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