富士重工は東明大貴投手が10K完封、かずさマジックも決勝へ

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 社会人野球日本選手権は決勝の2チームが決まった。

東明大貴vs鮫島優樹

 富士重工vs三菱重工広島の試合は、オリックスからドラフト2位で指名された富士重工・東明大貴投手が先発、ストレートは大体が130km/h後半だったが、回転の良い球質でキレを見せ、フォーク、スライダーで空振りを奪い、3安打2四球10奪三振で完封し勝利を収めた。

 東明投手は「社会人最後になるので1日でも試合を長くやりたい」と投げきった。高校時代は無名だったが、桐蔭横浜大で成長して3年生で大学選手権の舞台に立って注目され、大学、社会人とエースとして活躍を続けた。アマチュア野球は今日が最後となるるが、富士重工を社会人野球で最も最後まで試合をするチームに導いた。キッチリと恩を返し社会人を卒業する。

 一方、2試合連続完封に1試合15奪三振を記録していた三菱重工広島も鮫島優樹投手は、さすがに疲れもありストレートの勢いは落ちていたものの、それでも5回までを3安打2四球5奪三振で無失点に抑えた。5回にヒットを打たれたあと外野にヒット性の当たりを打たれるようになり5回までで降板した。

 強気のストレートとフォークボールが冴えていた。今年ドラフト会議で指名された投手と比べても遜色が無いように見える。来年のドラフト候補に間違いなく入ってくる。

岡本健、田中健が活躍

 新日鐵住金かずさマジックは、中根久貴投手が3回2/3を投げて2安打1失点も2番手の左腕・加藤貴之投手が2回1/3を1安打1四球で6奪三振と、7アウト中6つが三振という好投を見せた。7回からは福岡ソフトバンクからドラフト3位指名を受けた岡本健投手が登板し、9回は3つのアウトを三振で奪うなど、3回2安打無四球3奪三振の貫録のピッチングを見せた。

 攻撃陣では1番の米田真幸選手が3安打に同点に追いつくタイムリーヒットを打つと、2番の田中健選手が2ランホームランを記録して逆転勝利を飾った。

 岡本投手は神戸国際大附出身の投手で高校時大も注目されたが、かずさマジックに入団してから食事とウエイトトレーニングで8kg体重を増やして85kgとなった。その成果が今春から現れ、スポニチ大会やJABA長野大会、そして都市対抗でも好投を見せた。この日も144km/hの思い速球で詰まらせて打ち取るなど力のある球を見せていた。

 加藤貴之投手は都市対抗でもリリーフとして活躍した拓大紅陵出身の3年目の左腕で、今年の当ホームページ主催の仮想ドラフトで指名されて注目していた投手。球速は130km/h台だが、大きなテイクバックからの伸びるストレートを右バッターのインコースに突き刺していた。来年はもっと注目されるだろう。

 また田中健選手は日大時代に吉田一将投手(JR東日本、2013年オリックスドラフト1位)と共にプレーしていた遊撃手で、プロ入りを目標に筋力トレーニングを強化すると今大会の打率はここまで.438を記録している。

富士重工 新日鐵住金かずさマジック
東明大貴
投手 2年
177cm76kg
右右
桐蔭横浜大で絶対的エース、社会人でも
最速153km/h記録
A 久保貴広
投手 3年
181cm76kg
右右
147km/h右腕として注目C
柳沢一樹
投手 3年
180cm83kg
右右
東北福祉大で146km/h記録
社会人でも先発機会増えた
B 米田真幸
内野手 4年
181cm72kg
右左
大型だが足のある選手C
吉田友大
投手 1年
184cm85kg
右右
青森大で150km/h投げ
ドラフト隠し玉候補に
A 岡本健
投手 3年
177cm76kg
右右
神戸国際付から3年目で今年解禁
春の大会で活躍
B
宮下明大
内野手 3年
180cm82kg
右右
関東一時代甲子園で大活躍
実戦経験積みたい
B 相良悠馬
投手 1年
181cm77kg
右右
九共大出身で1年目春のスポニチ大会で
5回3失点でデビュー
B
渡邉隆太郎
投手 1年
181cm92kg
左左
中学時代から注目され帝京高でも活躍
高い素質で成長期待
B 中根久貴
投手 2年
182cm75kg
右右
愛知学院大で146km/h記録B
唐谷良磨
捕手 3年
176cm75kg
右右
桐蔭横浜大で1つ下の東明大貴を好リード
安定したリード見せる
B 加藤貴之
投手 3年
180cm80kg
左左
都市対抗で1回2/3を1安打1奪三振
無失点
B
     村松伸哉
投手 3年
190cm87kg
右右
大学1年で150km/h記録C

 オリックスから2位指名を受けた富士重工の東明が、散発3安打で今大会2度目の完封。140キロ台の直球を両コーナーに投げ分け、10三振を奪った。「最後の大会なので力を出し切れる準備だけはしてきた」と笑顔を見せた。3試合で計20回1/3を投げ無失点。来季から本拠地となる京セラドームでヒーローインタビューを受けた右腕は「(登板の)チャンスがあれば準備したい」と頂点を見据えた。

  一発で初の決勝へと導いた。1―1の同点に追いついた直後の5回2死一塁。2番・田中は133キロ直球を振り抜き、左越えに2ランを放った。「打った瞬間入ったと思った」と喜んだ。

 今年の都市対抗では13年ぶりの4強進出を果たすも、準決勝で力尽きた。優秀選手にも選出されたが「悔しさの方が大きかった」という。入社2年目の遊撃手。オリックスから1位指名を受けたJR東日本・吉田は日大の同期で、自身もプロ入りを目標に掲げる。

岡本、ロングリリーフOK - 西日本スポーツ:2013/11/7

 

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