早稲田大・投手陣が崩れ始める、明大も打線の復活はまだまだ

大学野球ドラフトニュース 2013年ドラフトニュース

 東京六大学野球、明大vs早大の試合は5-1で明大が勝利、引き分けもあって4回戦まで続いた戦いは明大が勝ち点を挙げて終わった。

 早稲田大は1回戦で有原航平投手が154km/hを記録する素晴らしいピッチングを見せたものの、3戦目では5回途中までに6失点して降板すると、この日は3番手として登板も2ランホームランを浴びるなど3回2/3で2失点した。また、完全試合を達成した高梨雄平投手もこの日は先発するも中嶋啓喜選手にタイムリーを浴びるなど2アウトしか取れずに降板した。2回戦で先発し7回途中まで投げたものの、3暴投するなど制球を乱していたがその悪い状態が続いた。

 エース番号を背負った有原航平投手と高梨雄平投手、二人の先発が崩れてしまった。この日リリーフで147km/hを記録し2イニングを2安打無失点に抑えてた2年生・吉永健太朗投手が先発に戻る事になりそうだ。またリリーフで15試合連続無失点を続けている横山貴明投手も、緊急となれば先発に回る事もありうる。

 一方明大は主将・中嶋啓喜選手がようやく活躍を見せ、2年生・菅野剛士選手の2ランホームランも飛び出したものの、ドラフト候補・岡大海選手はこの日は4打数ノーヒットと調子に波があり、昨年1年生で活躍した高山俊選手もここまで不調で7番に降格している。勝ち点は挙げたものの、沈黙の続く打線の復活とはまだ言えなさそうだ。

 シーズン直前に監督が交代するなどOBや首脳陣のトラブルがあった法大がここまで4戦4勝で勝ち点2を挙げ首位となっている。石田健大投手の好投に、大城戸匠理選手、河合完治選手、木下拓哉捕手などドラフト候補選手が活躍しているものの、不調の東大と慶大との対戦によるもので、次節以降、立教、早稲田、明治と厳しい戦いが続く。試練はこれからとなる。

 154キロ右腕の連投も、結果にはつながらなかった。早大・有原は試合後、「本塁打は甘いところに行ってしまった」と声を絞り出した。

 高梨が初回に2死しか取れずKO。有原は、前日に5回途中6失点で降板したリベンジをかけ、2回1死二塁から登板。きっちり抑えたその裏の2回1死、高めの直球を左翼席中段にまで運びリーグ戦初アーチで2点差。さあこれから反撃、という3回無死二塁で、明大の4番・菅野に痛恨の2ランを浴びた。悔やんでも悔やみきれない3回2/3、2安打2失点。自身の本塁打には「たまたま」と言葉少なだ。

 打線も11安打しながら、得点は有原のソロアーチだけ。初回の3失点も失策がらみと、攻守に精彩を欠いた。岡村猛監督(58)は「守備も打撃もやり直しです」。エースも「(試合のない)次の空き週で修正してきたい」と、出直しを誓った。

先輩に続け!明大・菅野、有原撃ち/東京六大学  - サンケイスポーツ:2013/5/1

 三回無死二塁。、菅野がカウント1-2と追い込まれながら、早大のエース、有原の146キロを右翼席に運んだ。序盤で5点を奪い、完全に主導権を握り、勝利をたぐり寄せた。

 「インコースを攻められてきたけど、最後は打てるところにきた。本塁打はいつか出るだろうと思ってたけど、ここでとは思ってませんでした」

 今季3戦目から4番に昇格し、リーグ戦初本塁打。巨人のドラフト1位・菅野智之(東海大)と同じ東海大相模高出身だが、4歳下となるこちらの菅野は東京・府中市生まれで血縁関係はない。それでも2年の冬に、母校を訪れた当時東海大3年の菅野から「菅野、がんばれよ」と声をかけてもらったという。

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