東京六大学、大城戸匠理選手が首位打者、岡大海選手、西浦直亨選手、河合完治選手がベストナイン

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 東京六大学の春季リーグ戦が終わった。リーグ戦を振り返ってみる。

タイトル、ベストナイン

 首位打者は法大の大城戸匠理選手で打率は.488を記録、2位が早大の小野田俊介選手で.452、3位が法大の河合完治選手で.438と3人が4割越えを記録した。ホームラン王は西浦直亨選手と小野田俊介選手の3本塁打、打点王は西浦直亨選手が18打点となった。

 投手では立教大の2年生・斎藤俊介投手が防御率1.13でトップ、2位も立教大の1年生・沢田圭佑投手が1.561と続いた。3位は明大の山崎福也投手で1.563、最多勝利は山崎福也投手の6勝だった。

 期待された白村明弘投手や吉永健太朗投手などのエース級投手が不調で、全体的に打率と防御率が高くなった印象だ。

チーム別

 優勝した明治大も優勝候補と見られながら、上原健太投手や岡大海選手、中嶋啓喜選手、高山俊選手などの主力が調子が上がらず苦戦した。しかし、関谷亮太投手や菅野剛士選手、糸原健斗選手などの踏ん張りと山崎福也投手の粘りで、勝利は法大を下回ったものの勝ち点を奪い優勝を収めたのはチームの実力といえるだろう。

 法大はチーム内のどたばたで監督が交代して始まったものの、選手達は吹っ切れた状態となり連勝を重ねた。特に大城戸匠理選手、河合完治選手の序盤の活躍と、終盤の西浦直亨選手など主力選手の活躍は素晴らしかった。ただし投手は石田健大投手が背負う状態となり終盤に調子を崩すと、明大戦で連敗して優勝を逃した。三嶋一輝投手と2人で勝利し優勝した昨秋だったが三嶋投手の穴を埋め切れなかった。

 立大は3位に浮上したが、2年生の斎藤投手と1年生の沢田投手の奮闘と、170cm台ながら巧打でつなぐ打撃で1点を奪った打線も見事だった。逆に早稲田大は有原航平投手、高梨雄平投手が序盤に素晴らしいピッチングを見せ、高梨投手は完全試合を達成したが、そこから調子を崩していった。慶大も白村投手と共に、谷田成吾選手が打率.244、横尾俊建選手は打率.122と、投打共に精彩を欠く内容となった。東大も今季勝利を挙げる事はできなかった。

来季に向けて

 明大は1年生の星知弥投手なども六大学のマウンドを経験し、秋に向けては上原健太投手のようなブレークを期待したい。また上原投手も190cmの大型左腕投手だけに復活を期待したい。充実の補強を行い、安定したエースがいるだけに黄金時代を作りたい。また岡大海選手も今シーズン終盤にアベレージを上げてきており、2本塁打を記録するなど秋は期待できそうだ。

 法大は強力打線があるだけに、石田健大投手に続く投手を生み出したい。2年生では浅野文哉投手や金井和衛投手、青木勇人投手、1年生では知久将人投手や玉熊将一投手、大谷樹弘投手など、素質を重視した補強をしており、新人戦やオープン戦などで誰かがチャンスを掴んで欲しい。

 立教大は1,2年生の活躍を基に、上級生の投手、野手の奮起を望みたい。早大はもう一皮を剥けきれないでいる有原航平投手と吉永健太朗投手の復活が鍵となる。二人が実力どおりのピッチングを見せれば、そう簡単に打つことはできないだろう。

 慶大も白村明弘投手が昨年秋のような投球ができれば、明大貴投手と2枚看板となるかもしれない。打線もここまで低迷する事はないだろう。気になるのは昨年に比べて今年の補強は大人しかった印象があり、どんな新戦力が出てくるのか見えないところだろうか。

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