京都大・田中英祐投手に8球団16人スカウト集結、延長11回敗戦も149km/hアピール

田中英祐, 京都大

 京都大の田中英祐投手が近畿大戦に先発し、延長11回で敗れたものの自己最速タイの149km/hを記録した。この試合には8球団16人のスカウトが集まった。

甲子園で

 この日の試合は甲子園で行われ、「高校時代は立てると思っていなかった」と話した京都大・田中英祐投手がマウンドに登った。2回にはノーアウト2,3塁のピンチを背負ったが、ここからスライダーで三振、続く打者は149km/hのストレートで見逃し三振、最後も空振り三振と3者連続三振に斬って取る圧巻のピッチングを見せた。

 その後も7回まで無失点に抑えていたが、8回に同点となるタイムリー2ベースヒットを浴びると、延長11回にはスクイズで失点し敗れた。それでも11回146球を一人で投げ切り、8安打6奪三振3四死球で2失点と好投し、延長まで一人で投げ切り好投する田中投手の真骨頂を見せた。

 

8球団スカウトの評価上昇

 先日プロ志望を表明した田中投手に、この日は広島、巨人、阪神、千葉ロッテなど8球団16人のスカウトが視察をした。

○千葉ロッテ・松本尚樹編成統括:「変化球の精度が高い。体力がつけば楽しみだし、1軍で投げられる」
○広島・苑田聡彦スカウト統括部長:「球のキレに力強さが加わった」
○巨人・益田スカウト:「どんどん良くなっている。高い評価ができる内容」
○阪神・池之上スカウト:「秋4度目の視察で一番良い。3者連続三振はすごいインパクト。甲子園が合っているのかな。今日が一番よかったね」

 千葉ロッテや広島はスカウト統括クラスが高い評価をしている。また、広島の苑田スカウト統括部長は「関東の投手に比べても、こっちが一番いいね」と話すと、阪神の池之上スカウトも「東の上位候補でまだ投げていない投手もいるけど、田中君はフルに投げている」と話し、早稲田大・有原航平投手や亜大・山崎康晃投手などのドラフト1位候補投手と比較しても田中投手の方を評価するような話もしていた。

 サンケイスポーツでは阪神が「3位以降で狙っている模様」としているが、3位以降では獲得できない可能性すら感じさせる。

 甲子園はよほど水が合うのだろう。「高校時代は立てると思っていなかった」と話す、憧れの舞台で田中は自己最速タイの149キロを叩き出すなど、夢のプロ入りへ猛アピールした。

 2回、連打などで無死二、三塁とされたが、ここからプロ注目右腕の真価を発揮した。木村をスライダーで空振り三振に仕留めると、続く浜口を内角低め149キロ直球で見逃し三振に。「いい感じでエンジンがかかった」と手応えを示したように、山野も空振り三振に仕留める圧巻の3者連続Kに右の拳を強く握った。

正式にプロ志望を表明したこともあり、この日は編成のトップ級が視察する球団もあった。ロッテの松本尚樹編成統括は「変化球の精度が高い。体力がつけば楽しみだし、1軍で投げられる」と高評価。広島の苑田聡彦スカウト統括部長も「球のキレに力強さが加わった」と評した。阪神の池之上格スカウト課長は「秋4度目の視察で一番良い。3者連続三振はすごいインパクト」と本拠地での力投に舌を巻いた。

 今秋ドラフト1位候補の早大・有原が右肘の違和感で開幕戦登板を回避した。池之上スカウトは「東の上位候補でまだ投げていない投手もいるけど、田中君はフルに投げている」とその気概にもほれ込む。

 敗れた田中だが聖地のマウンドで、ドラフト候補の力を存分に示した。11回146球を投げ8安打2失点。球速は自己最速タイとなる149キロをマーク。4者連続を含む6三振を奪い「三振を獲りたいコースに速球を投げられたのは収穫です」。6日のプロ志望表明後、初登板を納得の投球で飾り胸を張った。

 ネット裏に集結した8球団16人のスカウトからも賛辞のオンパレードだ。広島・苑田スカウト統括部長は「関東の投手に比べても、こっちが一番いいね」と絶賛。巨人・益田スカウトが「どんどん良くなっている。高い評価ができる内容」と話せば、阪神・池之上スカウトも負けじと「甲子園が合っているのかな。今日が一番よかったね」とリップサービスを交え高評価した。京大初のプロ野球選手誕生の日が、刻一刻と近づいている。

 今季リーグ3敗目だがこの秋、一番ともいえる内容。スタンドで見守った阪神・池之上スカウト課長は「ウチも含めてプロでやってみろ、と言いたくなる素材」とラブコールを送った。先発、リリーフともに投手陣は切迫しており、事実上の指名表明とも受け取れる。指名順位は3位以降で狙っている模様だ。3者連続三振については「二回のピッチングに尽きる。力がないとあそこで狙って三振は取れない」と高く評価。


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