東都大学リーグ2部では日本大vs東洋大の試合で、プロ志望届を提出している注目左腕の日大・戸根千明投手が登板し、国内7球団のスカウトが視察に訪れた。
147km/h左腕はプロを念頭に
日大の戸根千明投手は173cm90kgの左腕だが、柔らかいフォームから最速147km/hの速球を投げる。この日は調子が良くなく、6回2/3を投げて7安打3四死球で5失点、奪三振は4つだった。
「真っすぐを狙われた。悪い中どう投げられるかが大事」と反省も「切り替えが大事。プロのリーグで結果を残せるような精神力を身につけたい」と、既に志望届を提出しているプロを念頭に入れてプレーをしている。
大学左腕に注目、偶然も重なり
この日は巨人、阪神、中日など7球団のスカウトが視察に訪れた。東都2部は連勝すれば土、日の2戦で終わってしまい、しかも各大学のグラウンドで試合が行われるため、東京六大学や高校野球の試合がある中でスカウトがなかなか足を運べなくない。
しかしこの日は、2部リーグの3試合とも第3戦にもつれ込み、しかも東京六大学が両カードとも2戦で終わったため、神宮球場を使用することができ、スカウトも視察しやすい条件となった。
またプロは即戦力左腕を求めているものの、大学生左腕投手で期待されていた明大・山崎福也投手や法大・石田健大投手がパッとした成績や投球を残せない中で、戸根投手など他の左腕候補の注目が高まっている。その中で戸根投手は大学トップクラスの左腕として評価されている。
この日視察した中日の中田スカウト部長は「大隣クラスの素材」と、プロで活躍している投手を比較対象に挙げるなど高い評価をすると、巨人の井上真二スカウトは「器用だし柔らかい。」と評価、阪神の中尾スカウトも「いいものは持っている。カットボールも投げられるようになってきた」と話した。
貴重なポジションの即戦力左腕投手という事もあり、ドラフト会議では3位前後で指名されるとみられる。
プロ注目の日大の左腕・戸根(4年、島根・石見智翠館高)が29日、東都2部の東洋大3回戦に先発し、6回2/3を5失点で、チームは1-5で敗れた。「真っすぐを狙われた。悪い中どう投げられるかが大事」と反省。注目左腕が少ない今秋のドラフトに向け、7球団が視察する中、最速は144キロを計測した。中日・中田スカウト部長は「大隣(ソフトバンク)クラスの素材」と高評価した。
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