白鴎大の157キロ・中塚駿太投手に注目

大学野球ドラフトニュース2016年ドラフトニュース

この日はなぜか、スポーツ報知とデイリースポーツで中塚駿太投手の特集記事が掲載されているので紹介する。

リーグ通算1勝の157キロ右腕

中塚駿太投手は191cm103kgの体から157キロを投げ、短いイニングでは常時155キロ前後を記録する。フォームもプロのスカウトがほめるほどキレイなのだが、いざ試合となるとカウントを悪くし、その速球がはじき返されて短いイニングで失点を重ねてしまう。

中学時代は捕手だったが、つくば秀英高校に入学すると周りから進められて投手に転向した。高校3年時も145キロを記録していたのだが、コントロールが悪くチームでは4番手投手だったという。結局、チームは1回戦で敗退し3年生夏の登板は無く、白鴎大に進んだ。

白鴎大でもリーグ戦では3年生まで未勝利、ただし、2年生の秋に明治神宮大会出場を争う関東大学野球選手権の上武大戦でリリーフで登板すると最速153キロの速球で1回2/3を無失点に抑え注目を集める。

そして4年生となった今年、大きな飛躍が期待された。リーグ戦では5月8日の新潟医療福祉大戦で先発すると、5回を1失点にまとめてリーグ戦初勝利を挙げた。しかし、その他の試合はリリーフで登板しても失点を重ねる投球が続き、基本的にはこれまでと変わらない投球内容だった。

球速でドラフト上位あるか

このように中塚投手は未完成な大器である。球速は東海大・菅野智之投手や中央大・沢村拓一投手と並び大学球界最速の157キロを記録している。しかし、きれいなフォームにもかかわらず相手の打者に打ち込まれ、4年間でリーグ通算1勝しかしていない。

プロのスカウトも賛否両論というところだろう。スカウトによっては大谷翔平投手や今年のドラフト1位候補・田中正義投手と比較しても遜色ない投手という声が上がる一方で、これだけの実績の悪さは当然気になる所でもある。

最終的には、行けると踏んだ球団が2位くらいで指名してくるかもしれないと思う。広島が2014年ドラフトでリーグ戦未勝利だった薮田和樹投手をドラフト2位で指名している。今年はドラフト2位の24人くらいまで名前がそろってくるかもしれないが、その中で腹をくくって決断してくる球団があるか注目をしたい。

白鴎大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

2016年度-大学生投手のドラフト候補リスト

ドラフト候補球速ランキング

通算1勝でも、ドラフト上位候補 デイリースポーツ紙面 2016/5/23

 

正義超え!!157キロ右腕覚醒、白鴎大にもドラフト候補 スポーツ報知紙面 2016/5/23

 

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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