東都大学リーグでは、東洋大の飯田晴海投手と中央大の鍬原拓也投手のドラフト候補対決となり、飯田投手が9回6安打2失点で完投で勝利した。試合後に高橋監督はプロ志望届を提出することを明らかにした。
常総学院出身147キロ右腕
飯田晴海投手は常総学院時代に内田靖人捕手(2013年東北楽天ドラフト2位)とバッテリーを組み、甲子園で活躍をしたほか、U18代表にも選出された。
大学では東都2部リーグからスタートし1年生の春に1勝を挙げたがその後低迷した。しかしチームが1部に昇格した3年春に1部で1勝を挙げると、秋は4勝3敗の成績を残す。そして4年生となった今年春は4勝1敗、防御率1.64でチームを優勝に導き、MVPを獲得した。
最速147キロを投げるが140キロ前半の球をコントロールよく投げ分けるタイプで、完成度高いものの特長を上げるのも難しいと評価される。この日は中央大打線に対してコースを丹念につくピッチングで6安打2失点に抑えた。この日は北海道日本ハムの山田スカウト顧問が視察し、「カーブで緩急をつけられる」と投球術を評価した。これが飯田投手の真骨頂といえる。
試合後に東洋大の高橋監督は「0勝だったらプロ志望届を出せないところだった。1勝すれば出せるね」と話し、プロ志望届を提出することを明らかにした。
投げ合いも
中央大の鍬原拓也投手も、今季から変化球なども織り交ぜて勝てる投手になるスタイルを見せ、5回までは1-1と投げ合いを演じた。しかし6回に2アウトから3連続ヒットを打たれて2失点、「調子は悪くなかった。スライダーが感覚的にしっくり来ず、中途半端に投げてしまった」と反省した。
鍬原投手は140キロ後半の速球の鋭い変化球もあり、ドラフト上位で指名されるとみられる。
高橋監督がプロ志望届を提出することを明言。飯田は「チームが勝っていれば自分のアピールにもなる。その意味でも、もっと結果を残したい」と意気込んだ。
「調子は悪くなかった。スライダーが感覚的にしっくり来ず、中途半端に投げて(打たれて)しまった」と悔やんだ。
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