日本文理大・191cm藤野幹大投手11奪三振2失点好投

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日本文理大は、191cmのスリークォーター・藤野幹大投手を大学野球選手権の初戦の先発に抜擢し、藤野投手もそれに応えて9回2失点の好投を見せた。

11奪三振

藤野幹大投手は191cmの長身だがやや下から投げるスリークォーターで、140キロ前後のストレートにスプリット、スライダー、チェンジアップを交えて投げる変化球投手。中学3年で内野手から投手に転向したが、上から投げ下ろそうとすると制球がバラバラになり、野手だったころと同じように、やや横から投げる現在の位置で落ち着いた。

この藤野投手には、大商大の富山監督も「リーグではなかなか対戦できないタイプの投手で苦労した」と話し、9回を投げて6安打11奪三振と大商大打線を手玉に取った。3回には犠牲フライで、9回には内野安打で点を奪われ2失点、相手のドラフト候補・大西広樹投手が1失点に抑えて1-2で敗れたが、印象に残る投球となった。

藤野投手は昨年の選手権でも、初戦の苫小牧駒大戦でリリーフとして登板したが、2/3回を投げて1安打1四球で1失点し敗戦投手となった。「昨年も自分が負け投手になった。今年は借りを返そうと思ったが」と話し、再び負け投手となったことを悔しがった。

藤野投手はこれが公式戦初先発、1週間前に吉川輝昭コーチ(元横浜DeNA)から先発を告げられたが「素直にうれしかったです。どこかで先発したいとは思っていたけど、まさかここで。チームに勢いをつけたいと思いました」と話した。しかし、細かい継投がいつも話題となる日本文理大で、中村監督も「うまくいけば5回までと思っていた」と話した。しかし変える場面が無く9回まで完投、日本文理大で投手が完投するのは非常に珍しく、中村監督も「この大舞台で素晴らしい投球だった」と話した。

2年連続で初戦敗退となった日本文理大で、2年連続で敗戦投手となったものの、内容は全然違い、大きな成長を見せた。「来年こそ、自分の力でチームを勝たせたいです」と話した藤野投手は話した。

191cmのスリークォーターは貴重な存在。来年は球速をできれば150キロだが、145キロ以上に伸ばし、それぞれの変化球をよりコントロールよく投げられるようになって、それを全国の舞台で見せられれば、ドラフト会議で指名確実の投手と言われるようになる。頑張ってほしい。

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長身を生かし、投げ下ろそうとは考えなかった。中学3年の時、福岡の筥崎ジンジャーズで内野手から投手に転向したが、その時からサイドスローだった。「野手は横手で投げるので」その形を、そのまま投球に用いた。上手投げにすると、球がバラバラになった。サイドの方がしっくりきたのだ。高校で徐々に肘の位置を上げ、今の位置になった。「スリークオーター…、ですかね?」。実際はスリークオーターとサイドの間ぐらい。

日本文理大、9回2死、内野安打でやられた 西日本スポーツ紙面 2019/6/11

 

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