東京六大学が2020年春季リーグ戦の日程を発表した。各チームの注目選手を紹介し、優勝予想をしてみる。
2020年春季リーグ戦日程
月 | 日 | 第1試合 | 第2試合 |
4月 | 11日 | 東大vs慶大 | 明大vs早大 |
12日 | 早大vs明大 | 慶大vs東大 | |
18日 | 東大vs法大 | 明大vs立大 | |
19日 | 立大vs明大 | 法大vs東大 | |
25日 | 立大vs慶大 | 早大vs法大 | |
26日 | 法大vs早大 | 慶大vs立大 | |
5月 | 2日 | 慶大vs明大 | 早大vs東大 |
3日 | 東大vs早大 | 明大vs慶大 | |
9日 | 法大vs明大 | 立大vs東大 | |
10日 | 東大vs立大 | 明大vs法大 | |
16日 | 法大vs慶大 | 早大vs立大 | |
17日 | 立大vs早大 | 慶大vs法大 | |
23日 | 立大vs法大 | 明大vs東大 | |
24日 | 東大vs明大 | 法大vs立大 | |
30日 | 早大vs慶大 | ||
31日 | 慶大vs早大 | – |
戦力分析
慶応大
昨秋のチャンピオンも郡司、柳町の1年生からチームを支えていた選手が抜け、高橋佑、高橋亮、石井、津留崎など先発、リリーフでチームを支えた投手も抜けた。大きく戦力が変わる中での連覇を狙う。
投手陣は左から150キロ超の球を投げる佐藤宏樹投手、154キロの速球を投げる右腕の木澤尚文投手に、150キロ右腕の関根智輝投手、149キロ左腕の長谷部銀次投手などが最上級生となった。その中で佐藤選手、関根投手は故障からの復活が期待される状態にあり、今シーズンを完全に任せられるかは投げてみないとわからない所がある。状況次第で昨年実績を積んだ新3年の森田晃介投手や新2年の増居翔太投手、生井惇己投手などが中心になってくる可能性もある。
野手はショートを守る瀬戸西純選手が柳町選手の、新3年の正木智也選手が郡司選手の役割をしそうだが、その分、4年生になる嶋田翔選手、新2年生の下山悠介選手の活躍が期待される。新2年生の萩尾匡也選手や1年生の台頭が必要だし、郡司選手の抜けた捕手のポジションに誰が入るのかもポイントとなりそうだ。
法政大
法政大は昨年2位に躍進、宇草、福田、安本、船曳、伊藤という4年生野手陣が引っ張った。その4年生が一気に抜け、レギュラーメンバーは中村迅選手のみという状況から誰がレギュラーを奪うのか、佐藤勇基選手、永広知紀選手、村田雄大選手といった4年生がレギュラーを獲るのか、フレッシュリーグでは新2年生の斎藤大輝選手や野尻幸輝選手、3年生になる小池智也選手などが獲るのか、いずれにしても未知数な状態からのスタートとなる。
投手は左の鈴木昭汰投手と右の高田孝一投手がおり、実力のある選手が1,2回戦の先発ができる。鈴木投手はここまで1勝2敗ともっと成績を残していてもおかしくなかっただけに最終学年の活躍が期待される。高田投手は現在6勝1敗で、東京六大学で15勝を目指したい。高校時代に注目された146キロ左腕の石川達也投手もオープン戦で結果を出しておりさらに充実、1年時からエース格の三浦銀二投手を後ろに回して安定している。ただ、他にも古屋敷匠真投手や山下輝投手も絶対に埋もれてはいけない投手だけに、投球をしてほしい。
早稲田大
リーグ通算7勝の早川隆久投手は150キロの速球に力があり、高校時代から変化球も注目されている。本来ならもっと勝っていてもおかしくないが、5回あたりからあやしくなる所があり勝ち切れていなかった。今年はエースとして春5勝を期待したい。200m左腕の今西拓弥投手は、早川投手よりも上に感じる時がある。通算6勝をしており早川投手と互角の競争を続けてほしい。左腕にはもう一人、新3年の森田直哉投手がいる他、新3年の徳山壮磨投手、西垣雅矢投手も来年のプロ入りに向けて点火したい所。リリーフは4年生の速球派の柴田迅投手がいるが課題を克服しないと新1年生の飯塚脩人投手にすべてを奪われそう。1年生の清水大成投手も左のエースの系譜を継ぐ投手。
福岡、加藤、檜村、小藤の4年生が抜けたものの、新2年生の中川卓也選手と蛭間拓哉選手が実績を積み、小藤捕手の穴も岩本久重選手が埋めそう。ただし全体的に層が薄く、鈴木萌斗選手が伸び悩んでいる事などもあり、優勝をするためには1年生の野村健太選手、熊田任洋選手の活躍を期待しなければならない。
立教大
通算17勝の田中投手、7勝の手塚投手の穴は正直いって大きい。ただしそのうち1枚は4年生になる通算8勝のアンダーハンド・中川颯投手が埋めそうで、中川投手は通算18勝を目指してほしい。もう1枚は新3年の川端健斗投手となるのだが1年時の疲労からか昨年は不振だった。そうなると先発ももう1枚はU18代表を経験した1年生の150キロ右腕・池田陽佑投手に託される事になるかもしれない。リリーフは4年生の148キロ右腕・中崎響介投手に期待したいが、2年生になる島田直哉投手がオープン戦で好投を見せ楽しみな所。
野手は藤野選手などが抜けたものの、1年生で活躍を見せた山田健太選手、宮崎仁斗選手に、新3年生になる太田英毅選手など頼もしい選手がいる。4年生の林中勇輝選手、三井健右選手、宮慎太朗選手が頼りとなる活躍ができるか。
明治大
昨年秋は森下投手、伊勢投手という2枚看板がいたものの5位となってしまった。そして通算15勝も大エース・森下投手が抜けた穴は大きく、下級生のリーグ戦での実績があまりない。ただし、150キロ右腕の入江大生投手はリーグ通算2勝と実績は少ないものの投球内容は良く、新3年の竹田祐投手、左腕の磯村峻平投手など少し実績のある投手に、4年生の中山晶量投手、フレッシュリーグで起用されている新3年生の高橋聖人投手、米原大地投手などの奮起に期待したいが、1年生の村田賢一投手も力次第では起用がありそうだ。
野手は添田、北本、内山、喜多といった主力が抜ける事になり、実績を積んでいる選手は少ない。その中で高校時代から注目されている公家響選手や俊足の渡邉涼太選手、丸山和郁選手を中心に主軸をどのように作っていけるか。新3年生の陶山勇軌選手、篠原翔太選手、植田理久都選手も来年に向けて力を見せ始めたいし、2年生の村松開人選手、日置航選手、原田竜聖選手、蓑尾海斗選手にも期待をしたい。1年生の上田希由翔選手、西川黎選手などもレギュラーを獲る力はある。
東京大
辻居選手が抜けたが、リーグ通算3本塁打を打っている岡俊希選手が打線の中心となる。投手は浜崎投手やリーグ1勝を挙げている宮本投手が抜け、正直厳しい状況。
優勝予想
投手力では慶応、早稲田、法政、明治、立教にそれぞれエースになれそうな投手がいるが、未知数な所が多い中、早稲田大がやや計算できるか。1年生の飯塚投手の役割が大きくなるかもしれない。
攻撃力では正直、どこも抜きんでている所はなく、特に注目すべき野手というのも少ないが、慶応大の正木・瀬戸西、立教大の山田、宮崎仁、太田は他のチームより抜けているかもしれない。
投高打低になると見て、エースのしっかりしている早稲田大を優勝予想とする。慶応大は佐藤、関根が復活すれば、立教大は2番手に川端、池田、島田が入ってくれば優勝できそう。法政大は打線、明治大は投手の2番手と打線が固まるか。
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