来年のドラフト注目候補(大学生投手)

大学野球ドラフトニュース 2021年ドラフトニュース

新型コロナウイルスの影響により、大学4年生にとって、かぎりある時間がどんどん削られてしまっている状況の中、来年のドラフト候補からもその活躍の機会を奪っている。来年のドラフト注目選手を紹介、大学生投手編

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世代を代表する投手たち

来年の大学生投手は、現時点でやや候補が少ない印象を受ける。その中で先頭を走るのは左の佐藤隼輔投手(筑波大)と右の三浦銀二投手(法政大)になるだろう。

佐藤隼輔選手は仙台高校時代に10球団以上のスカウトが視察に訪れるなど注目されたが、プロ志望届を提出しなかった。ドラフト上位指名を考えていた球団もあったようで、スカウトからは悔しさの声が挙がった。その佐藤選手は大学でも順調に育った。球速も150キロを超え、昨年は侍ジャパン大学代表入りし、左のリリーフ一番手として投げている。安定した下半身で投球で頭がブレず、正確なコントロールを見せる。低めへのストレートの威力も抜群で、スライダーとチェンジアップの左右に曲がる変化球にアメリカの選手もまともな打球を飛ばせなかった。プロ野球でも左のエースになる可能性は十分ある。

三浦銀二投手も福岡大大濠で最速146キロを記録し、U18でもプレーした。大学でも1年生春に2勝、秋に3勝を挙げてエースとして先発で投げると、2年時は、1年生で投球数が非常に多くなり疲労もあったか春に2勝を挙げるも4敗を喫し、秋はリリーフでの登板で球数を抑えていた。1年時の疲労が東浜巨投手や斎藤佑樹投手のように気になるところはあるものの、来年、今の状態をしっかりと保つことができればドラフト1位でプロ入りできると思う。

この他の投手

この二人に続く投手としてまず、立教大の川端健斗投手を挙げたい。秀岳館高校時から注目された左腕で、174cmと上背はないものの、キレのある148キロの速球とスライダーは松井裕樹投手のように鋭さがある。1年春に2勝を挙げており、昨年は春は登板が無かったが秋に復帰をしていた。今年、チームの左のエース格として投げ、来年に向けたアピールをしたい。日体大の鳥谷部慎吾投手も弘前東時代にプロが注目した左腕で、リーグ戦ではまだ実績は少ないものの、練習試合での投球を見ると、その良さを感じさせる。高校時代に144キロだった球も日体大で伸びていると思われ、日体大の投手らしく、4年生で一気に成績を伸ばすような雰囲気がある。

この他では東北福祉大の綱脇慧投手は昨年秋にノーヒットノーランを達成した。花咲徳栄で甲子園で優勝をしたエースで、何かを持っている。椋木蓮投手も1年時から投げていた投手で149キロの球を投げる。東京国際大の重川恵詩投手は184cm85kgの体があり、今年春にプロも視察をしている。中央学院大の古田島成龍投手は171cmと上背は無いが147キロの速球を投げ、侍ジャパン大学代表候補合宿に参加した。

東京六大学では慶応大の森田晃介投手が昨年秋に2勝を挙げ大学代表候補入り、148キロの速球を投げる。早稲田大の徳山壮磨投手も大阪桐蔭のセンバツ優勝投手で、1年春に1勝、昨年秋は3勝を挙げている。球速も150キロを投げる。早大では西垣雅矢投手も昨年春に2勝を挙げるなど力がある。明治大の竹田祐投手は昨年春に4勝0敗の見事な投球を見せた。149キロの球と変化球のコンビネーションが良い。法政大の平元銀次郎投手は、広陵高校で中村奨成捕手とのバッテリーで甲子園準優勝をした左腕で140キロ中盤の速球を投げる。

中央大の後藤茂基投手は2年生でエースとして投げ、リーグ戦制覇の立役者の一人となっている。伸びのあるストレートが注目される。皆川喬涼投手も先発として登板をしているものの、高校3年夏の甲子園で投げた球の強さがやや失われている。試行錯誤中で、何とかあの時の球を取り戻してほしい。亜細亜大の松本健吾投手も147キロの速球を投げ、エース候補として期待される。2部では青山学院大の森圭名投手が151キロを記録、高校時代から注目された投手。

横浜商大の飯田琉斗投手はまだ制球に課題はあるものの154キロの速球は威力がある。金沢学院大の松井友飛投手も188cmから149キロの速球を投げる。新潟医療福祉大の桐敷拓馬投手は最速146キロを記録する左腕で、昨年秋は平成国際大戦で延長10回を投げて18奪三振完封勝利。近畿大の千代七世投手は154キロを記録しているようで、その投球が注目される。

他にもまだ確認できていないがすごそうな投手は大勢いる。しかし、現時点でドラフト上位指名確実と言える投手の候補が少ないのは、高校時に注目された山下輝投手(法政大)、古屋敷匠真投手(法政大)、菊地大稀投手(桐蔭横浜大)の名前がまだ聞かれないからか。今年、その力通りの投球を見せられれば、秋には一気に来年のドラフト候補として紹介されることになる。

大学4年生が辛い状況にあるが、大学3年生にとっても現在のこの状況は大きな影響となる。アピールする機会が失われ、例えばリーグ通算100安打や20勝といった記録の到達は難しくなった。ただ、アピールする機会だけでなく、練習する機会が失われている事の方が大きく、この秋、そして来年にどこまで成長することができるのかの方が心配だ。それは体の状態はもちろん、モチベーションの面でも。

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