中大・五十幡亮汰選手に阪神スカウト「引っ張れるようになった、守備もいい」

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中央大で抜群の俊足を持つ五十幡亮汰選手に、阪神も注目をしている。

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俊足

五十幡亮汰選手と言えば、中学時代に陸上の全国大会で、100m、200mで日本一になり、現在100mの日本記録保持者・サニブラウン選手も破った足が注目されている。50mは手動で5秒6、機械で5秒8を計測し、東都リーグでは昨年秋に9盗塁を記録した。

それでも盗塁は、1年春から2年秋まではそれぞれ2個ずつ、3年春には3盗塁しかできておらず、リーグ通算は現在20個と足を生かせていなかった。相手チームの五十幡選手の足への警戒はすさまじく、五十幡選手も過剰にけん制を意識していた。サインを「出されなきゃ走れない」ほど不安を持っていたという。

しかし、イチロー選手や山田哲人選手の動画を見て練習を続けると、「スタートだけに集中する感じ」にして気持ち問題を克服し、昨年秋に9盗塁と一気に増えた。

3月7日の横浜DeNA2軍とのプロアマ交流戦では、ファームでも強肩でランナーを刺している益子京右捕手(2018年ドラフト5位)から2盗塁を決め、いずれも初球に成功させた。

三拍子

打撃でも2年秋に打率.342で首位打者に輝き、昨年秋も打率.300、2年春から13安打、11安打、12安打とコンスタントにヒットを打てるようになり、昨年秋は3ベースヒットも2本記録した。

そしてセンターの守備も驚異的で、抜群の足を飛ばして右中間、左中間の当たりも好捕する。そして強い肩を持っており、深い位置で捕球してからの内野への送球も素早くしっかりと届く。さらに経験を積み、打球判断や飛球の追い方、そして後ろへの走りがうまくなれば、さらに前を守れるようになり、相手のヒットや走塁をかなり抑えることができる。

この五十幡選手について、阪神の吉野スカウトは「引っ張れるようになった。守備もいい」と話し、足の評価はもう話すこともなく、打撃と守備についても評価が高まっている。

佐野日大高校時は打撃が課題とされてきたが、東都リーグでは3年間で58安打を記録している。そして打撃練習では「さく越えが増えてきた」と長打力を増している。俊足と強肩で元々持っている内側の筋肉の質が高く、トレーニングを積めば強い打撃もできるのではないかと思う。五十幡選手の場合、外野手は足への怖れがあるため、やや前を守る事になる。足があれば、外野の間に飛べば2ベースヒット、外野の頭を超せば3ベースヒットが期待できる。

今春は昨年秋の結果が持続でき、盗塁、打撃の成績をチェックしたかった。また外野の頭を超す当たりが増えて、2ベースヒット、3ベースヒットが増えてくれば、ドラフト1位指名候補に入ってくると見ていた。世界でも通用するセンターの守備と足は、球界の宝になるのではないかと思う。

春のリーグ戦は、新型コロナウイルスの影響により、成績で判断できるほど試合をすることは難しくなったが、秋のリーグ戦でしっかりとチェックをしたい。

2020年度-大学生外野手のドラフト候補リスト

意識改革でスター盗開眼 サニブラに勝った男・五十幡 デイリースポーツ紙面 2020/5/7

 

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