九州の大学生野手でNO.1と評価されるのが、九州共立大の平良竜哉選手だ。プロ志望を明らかにしており、今はただ試合ができる日を待つ。
強打の二塁手
平良竜哉選手は170cmの二塁手だが、リーグ戦では盗塁王、首位打者だけでなく、強いスイングで打点王、ホームラン王にも輝いている。
2年春には11盗塁を記録して盗塁王のタイトルを獲得すると、秋には打率.564で首位打者、4本塁打でホームラン王、20打点で打点王で三冠王となりMVPも獲得した。3年秋には首位打者、盗塁王、打点王に輝いた。
ホームランは1年春に3本を記録すると、2年春に3本、秋に4本、3年春に3本、秋に1本で既にリーグ通算14本塁打を記録している。
リーグ | 打率 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
1年春 | .261 | 46 | 12 | 3 | 8 | 1 |
1年秋 | .233 | 30 | 7 | 0 | 2 | 3 |
2年春 | .357 | 56 | 20 | 3 | 19 | 11 |
2年秋 | .564 | 39 | 22 | 4 | 20 | 3 |
3年春 | .349 | 43 | 15 | 3 | 16 | 2 |
3年秋 | .452 | 31 | 14 | 1 | 11 | 7 |
合計 | .367 | 245 | 90 | 14 | 76 | 27 |
その平良選手は今年、リーグでの通算100安打、20本塁打、100打点などを達成できるのではないかと注目されていた。プロ志望を明言しており、またチームの主将ともなって今年にかける強い意気込みを持っていた。しかし、新型コロナウイルスの影響により春のリーグ戦はいまだ開幕できない状況が続いている。
やることはたくさんある
九州共立大は、チームの練習を3月に休止しており、寮にいた選手も自宅に帰れる選手は戻っている。しかし沖縄出身の平良選手は自宅に戻れず、寮にとどまっている。
「みんなは家に帰りたいと言っていますが、自分はやることがいっぱいあって、時間を持て余すことが無い」と話し、社会人野球に進んだ先輩などからトレーニング法を聞き、それを実践している。毎日、自分のスイングを動画に撮って分析し、「いろいろなことが試せて1カ月があっという間だった」と話す。
これまでリーグ戦で結果を残してきたものの、1年時から主力として活躍をしており、腰痛など体に痛さのある個所があったが、「目いっぱい練習してしまうので故障につながる」と、休養日を入れながら練習ができ、「成長していると感じている」と話す。
春の戦いの火ぶたが切られた時、九州NO.1野手がどんな打撃を見せるのかが非常の楽しみ。全国の大会でその打撃を見せれば、評価はドラフト上位指名まで上がってくるかもしれない。
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