天理大の148キロ左腕・森浦大輔投手、もう1段上の投球を

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天理大の森浦大輔投手は、大学1年秋に5勝1敗の成績を上げ、3年までにリーグ通算17勝9敗、148キロのキレのある球を投げる左腕投手だ。

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打たれない投手

森浦大輔投手は、天理高校から天理大に進むと、1年生の春からリーグ戦で投げ、3勝0敗の成績を残した。そしてその秋には5勝1敗と圧巻のピッチングを見せる。

175cm71kgと体は大きくなく、球速も140キロ台前半がほとんどだが、体に腕が隠れるフォームと、そこから投げられる球のキレが素晴らしく、バッターはどんな当たりも差し込まれている印象を受ける。

森浦投手は「監督にボールを隠すようにと言われているので意識して。この大学に来てから、教えてもらいました。ボールが見づらくなるように、意識してやっています」と話し、ギリギリまで体を開かず、腕を隠し、ボールの出どころが見えにくいフォームを追求する。

ただし、2年生春は3勝2敗も秋は1勝4敗と成績を落とした。そこでカーブ、スライダー、チェンジアップなど変化球を磨くと、3年時は春に3勝1敗と復活気配を見せた。秋は9月に指を故障してしまい、2勝1敗止まりだったが、打たれにくい森浦投手の投球が戻っていた。

大学合宿で

森浦投手はプロ志望を口にするが、アピールの大切な場だった春のリーグ戦や大学野球選手権が中止となりった。それでも、昨年の夏は大学代表合宿に召集され、同学年の東海大・山崎伊織投手のスライダーに衝撃を受けた、活動自粛期間も体重を75kgまで増やすことを目標に、球速アップを目指してトレーニングをしていたという。

8月中旬には、3月に中止となった阪神とのプロアマ交流戦が予定されており、森浦投手は「全力でアピールするだけだと思う」と話す。複数の社会人チームからもオファーを受けているというが、NPBのスカウトも注目をしており、まずは今年のドラフト会議での指名を目指し、交流戦、秋のリーグ戦でアピールをしたい。

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ただ、プロ相手に力試しを期していた3月14日の阪神とのプロアマ交流戦は、雨天中止となった。そして今春リーグ戦も、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止を余儀なくされた。当然、スカウト陣へのアピール機会は激減。それでも森浦は「(プロ入りへ)全力でアピールするだけだと思う」と決意を新たにする。少ない機会の中で、NPB各球団の目に留まる投球を目指す。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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