早稲田大・早川隆久投手が155キロで1失点完投、中日、ソフトバンク、DeNA、オリックスなど視察

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早稲田大のドラフト1位候補左腕・早川隆久投手がこの日、明治大を相手に9回1失点完投勝利を挙げた。最速は155キロを記録した。

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パワーアップ

早川隆久投手は初回、先頭打者に軽く投げながら150キロ台を連発して抑えると、3番バッターの2球目に、最速155キロを記録し空振りを奪った。

2回には同点に追いつかれるヒットを許した。しかしその後も気迫を感じさせる投球と、変化球でもストライクを奪え、何より常時140キロ後半を記録するストレートで、明治大打線を抑えていく。

昨年までは中盤くらいにつかまり、降板する場面も見られたが、この日は中盤でも投球の勢いは落ちず、8回には三者三振を奪った。小宮山監督が「9回もいけるか」と問いかけると、「いけます」とすぐに答え、9回を投げ切った。6安打12奪三振1失点だった。

自身初のリーグ戦での完投勝利、この日の123球は早川投手にとって大きな投球だった。ストレートを楽に投げても球速が出るようになり、昨年までの課題だった中盤以降にやや球威や制球力が落ちる事もなかった。「この1勝は、自分にもチームにも自信になります」と話した。

スカウト評価

この日は中日、オリックス、横浜DeNA、福岡ソフトバンクなどのスカウトが視察した。中日は松永編成部長、米村チーフスカウト、八木スカウトの3人で視察をした。

中日・松永編成部長:「コントロールにまとまりが出てきた。直球でも変化球でもストライクが取れる。練習を満足にできていないだろうし、まだまだ伸びる素材」

福岡ソフトバンク・宮田スカウト:「カットボールを使えるようになって崩れることがなくなってきた。左投手の欲しい球団は高い評価でしょう」

左の先発の即戦力としてドラフト1位指名に向け、何の気がかりもなくなった。来年から左のローテーションの一角として投げているだろう。

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ネット裏では中日、オリックス、DeNAなどのスカウトが熱視線。米村チーフスカウト、担当の八木スカウトともに視察した中日の松永編成部長は「コントロールにまとまりが出てきた。直球でも変化球でもストライクが取れる」と評価。

ネット裏で見守ったソフトバンク宮田善久スカウトはこう評価した。「カットボールを使えるようになって崩れることがなくなってきた。左投手の欲しい球団は高い評価でしょう」。

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